序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

バビソア13

2008-05-08 22:27:22 | アート・文化

昨日今日と気温の上昇が著しく、身体がその気温について行けません。

そんな日もあるという事です。

で、「バビソア」の続き。

14 悪魔の呼び声

B15

夕方になった

悪魔の時間がやってくる

子どもたちは広場に集まってみんなでからだ

を硬くした

門番も兵隊さんもコロマンの子どもたちを守ろ

うとしている

プーたちがものかげから必死で御主人をさがし

てる

なまあたたかい風が吹きすぎる

「あっ、ジュンちゃんだ。ジュンちゃんがいた」

グアエッズエッデラッジャイ 

グオガンデジュジョオ・・・

「悪魔の声だ!!!」

コロマンが大きな声でいった

「耳をふさげ!見ちゃいけない!」

みんな耳をふさいで頭をさげた

「いまだ!」

二人のプーはジュンちゃんにかけよった

「ジュンちゃん」

「あっ、プーちゃん」

二人のプーとジュンちゃんは抱き合って喜んだ

悪魔の声が近づいてきた

グアエッズエッデラッジャイ 

グオガンデジュジョオ・・・

お母さんのところに残ったプーが

ジュンちゃんに言った

「ジュンちゃん、あの声を聞いて。

悪魔の声を聞いて」

グアエッズエッデラッジャイ 

グオガンデジュジョオ・・・

ジュンちゃんは顔あげて悪魔の声を聞いた

グアエッズエッデラッジャイ 

グオガンデジュジョオ・・・

大きな影が空をおおった

ジュンちゃんは怖かったけど我慢した

するととてもなつかしい感じがした

グアエってラッジャイ 

ごガンデジュジよョオ・・・

よく聞くと悪魔の声は誰かの声とそっくり

かエってラッしャイ 

ごオはンデジュよ・・・

ジュンちゃんはいっしょけんめいに思い出そうとした

かえってらっしゃ~い。ごはんですよ

あの声は・・・

思い出した

「お母さんだ!」

             


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