本番まで三週間となり、稽古も佳境に入ってますが、稽古場へのスタッフや見学者の出入りも頻繁になってきました。
この事は役者へのいい刺激になっているようです。
まだ見せる為の稽古ではない、自分創りの時期だとは言ってもそこは役者。
今出来ることを示そうと張り切ります。
二ヶ月の稽古期間は役者にとって、作品への関わり方によってその長さの内容が違います。
長いと感じる役者は多
分に役に対する企みが薄いようです。
また、その時間が短いと感じる役者は、自分の身の丈以上の企みを試みようとします。
いずれにしても稽古に携わるその時間の緊張感は均一には持続できません。
必ず波があります。
云う所の乗る乗らないです。
これは厄介ですが、あるものです。
これらの波の幅を小さくする為に一週間に一度、出演者が稽古後一杯やります。
これは今稽古場として使っている場所が公共施設であり、稽古時間が限られている為、稽古場では役者に言葉を渡し切れないからです。
これは口実ではなく事実です。
そこで演出側からの作品の基本的な話がなされ、各役者への方向性と現在の進捗などが手渡されます。
その一杯の席が何回かあり、その場の様相も変わってきました。
私の真面目な話はいつも通りですが、それが終わると役者同士の芝居話が活発に繰り広げられます。
私はそれを見ていることが多くなりました。
一抹の寂しさは感じるものの、これは芝居創りの現場としては非常に健康的なことです。
この席で私の出番がなくなった時、この芝居は有る成果を上げていることでしょう。
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