エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

ちょい悪おじさん的な板書

2025-02-25 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、ちょい悪おじさん的な板書をした事で、子供たちの成長を感じた話です。
 それは、「ずうっと、ずっと、大すきだよ」と言う教材で、登場人物を考えさせる国語の授業でした。黒板を見ると、前の時間の板書が、そっくりそのまま残っています。どうやら、黒板消し係が消すのを忘れていた様です。
 これが1年生の1学期や2学期なら、「消し忘れていますよ」などと声をかけて消させます…が、今は3学期。優しくするばかりでなく、厳しい指導も行っていく時期です。
 こんな時、私は、残っている板書の上に板書していく事が多いです。この時も、遠慮なく板書していきました。「登場人物(振り仮名付き)」と板書し、「①エルフ」、「②ぼく」と続けて書いていきます。最初は唖然として見ていた子供たちも、「ヤバい!」と気付き、「黒板消し係さん、消して」と声をかけ始めました。
 「⑥」まで書いたところで、黒板消し係が消し始めました。どうするのか…板書する手を止め、係の子供たちの様子を見る事にしました。
 黒板消し係は最初、重なっていて見にくい部分だけ消そうとしました…が、これは結構難しい。なかなか上手に消せません。その内、見ている子供たちから、「もう全部消しちゃおうよ」などと声がかかる様になってきました。係の子供たちも迷っている様子でしたが、最終的には全部消しました。
 さて、今度は私の番です。私は、「⑥」の続きの部分から板書していき、最後の「⑪かえる」まで書いたところで手を止めました。前半部分の無い板書です。
 さあ、子供たちはどうするのかな…と思って見ていると、一人の子(Aさん)が前に出てきました。そして、「先生、ここに⑥って書いて」と言ってきました。「え? 書いて…ですか?」と聞き返すと、Aさんはまた、「先生、ここに⑥って書いて」と言ってきます。「その言い方じゃ、書いてあげられないなぁ」と言うと、別な子(Bさん)も前に出てきました。そして、「先生、ここに⑥って書いてください」と言うので、その通りに板書してあげました。
 するとBさん、「①から⑤に何が書いてあったか覚えている人?」と声をかけたのです。それを聞いて、座っている子供たちからは、「⑤は『となりの子』だったよ」とか、「④は『いもうと』って書いてあった」などと声が挙がります。するとBさん、「先生、⑥の前に『⑤となりの子』って書いてください」と言ってきました。もちろん、直ぐに板書します。
 こうして、Bさんが座ってる子供たちに確認→分かった事柄をBさんが私に伝達→私が板書…と言う流れで板書されていき、とうとう全ての板書が元通りになりました。
 ちょっぴり意地悪な関わり方をしたのですが、それに挫けてしまわず、自分たちなりに考えて何とかしようと努力しました…子供たちは。1学期は当然として、2学期も前半だったら、こんな対応は出来なかったと思います。そう言う意味では、子供たちの成長を強く感じた出来事でした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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