エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

「法則化運動」から学んだ事・後編

2024-12-03 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.12.2)の続きで、研究団体から学んだ事の話を書きます。
 noteと言うSNSの記事を読んで、改めて自分の学んだ事を振り返った私。「実践を追試して学ぶ」より、「教師としての基礎基本を体に覚えさせる」が重要だったと思い至りました。
 教師としての基礎基本とは何か。
 私の場合、それは名著『授業の腕をあげる法則』で紹介されている「授業の原則十ヶ条」です。具体的には、以下の十ヶ条です。

  第一条 趣意説明の原則(指示の意味を説明せよ)
  第二条 一時一事の原則(一時に一事を指示せよ)
  第三条 簡明の原則(指示・発問は短く限定して述べよ)
  第四条 全員の原則(指示は全員にせよ)
  第五条 所時物の原則(子どもを活動させるためには、場所と時間と物を与えよ)
  第六条 細分化の原則(指導内容を細分化せよ)
  第七条 空白禁止の原則(たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな)
  第八条 確認の原則(指導の途中で何度か達成率を確認せよ)
  第九条 個別評定の原則(だれが良くてだれが悪いのかを評定せよ)
  第十条 激励の原則(常にはげまし続けよ)

 私が所属した「法則化」教育サークルでは、レポートでも模擬授業でも、この「授業の原則十ヶ条」に基づいた意見をされる事が大半でした。中でも、「一時一事の原則」と「簡明の原則」と「空白禁止の原則」は、非常に厳しく教え合っていました。
 例えば、私が何かの模擬授業を行ったとします。終わると直ぐ、「言葉が多い。もっと言葉を削らなきゃダメだ」と言われます。これは「簡明の原則」に関わる内容です。あるいは、「最初の指示で、AとBの2つの内容を一度に言っていた。これでは、子供たちが混乱するだろう」と言われます。これは、「一時一事の原則」に関わる内容です。あるいは、「指示された事が終わった後、何をするかの指示が無かった。だから、早く終わった子が暇になって遊び始めるんだ」と言われる事もありました。これは、「空白禁止の原則」です。
 まぁ、こんな感じで互いにダメ出しを連発します。うん…こうやって振り返ると、「教育サークル」なんて緩い呼び方とは大違いの、メッチャ厳しい修験道みたいな活動をしていましたね、私たち。 (^_^;)
 こんな事を20年近くもやってきたのです。そりゃ、「授業の原則十ヶ条」も少しは身に付いてくると言うものでしょう。もちろん、「完璧」と言うには遙かに及びませんが、最低限の基礎基本として体に覚えさせる事は出来たと思います。
 そうやって、ある程度ではあっても基礎基本が身に付いていると、色々と応用が利く様になります。TOSSランドから実践を引っ張ってきて追試する場合でも、より効果的に行う事が出来る様になる訳です。
 あ、何だか話が広がってまとまらなくなってきた。こりゃ、無理矢理まとめなくちゃ。
 え~と、魅力的な実践を自分もやってみたい…と言う気持ちは分かります。
 でも、地道に基礎基本を学んで身に付けた方が、結局は自分の力になりますよ…と、私は研究団体から学びました。以上、無理矢理ですが、今回は終わります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
コメント
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