エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

北海道ならでは…雪かき問題・後編

2024-12-18 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は前回(R6.12.11)の続きで、3年くらい前まで困っていた「雪かき」をめぐる問題についてです。
 我が家では3年くらい前まで、実家の父が雪かきを一手に引き受けてくれていました。私は何回も、「大変だったら手伝おうか?」と言い、実際に手伝った事もありましたが、その時に「あ、父は迷惑がっている」と気付いた…と言うのが、前回までの内容でした。
 父は、恐ろしく雪かきにこだわります。雪かきして集めた雪を運ぶ際、地面に対してキレイな直角になる様に雪をカットし、その雪の塊を運んでいきます。そうやって父が雪かきした後は、どこもかしこも直角にカットされた、実に美しい跡地となります。
 これ、私には無理です。
 そう言ってる私も、書類の置き方や教室の机の並べ方にはこだわりがあります。私の教室を何かに使い、机を元通りに復旧する際、多くの場合、他の教職員が「手伝うよ」と言って手伝ってくれます。私は、「ありがとうございます」とニコニコして御礼を言いますが、「あ~あ、後で並べ直さなくっちゃ」と心の中で溜息をついています。
 机の並べ方にこだわりのある私からすると、他の方に並べられた際、少しでも私の並べ方と違っていると気になってしまうのです。結局、並べ直しして二度手間になるので、最近は、何か口実を作って手伝いを断る様にしています。
 誤解の無い様に書きますが、「ありがとうございます」と御礼を言ってる気持ちは本物です。感謝しているんです。悪いのは、適当に並べられている事を許せない自分の方なんです。
 話を戻します。
 父と私は血が繋がっていますから、父の雪かきに対するこだわりは、よ~く私にも分かります。父は、「雪かきを手伝ってもらって、本当にありがたいな」と思っているのです…が、その一方で、「あ~、後で修正しなくちゃ。面倒だなぁ」とも思っているはずなのです。
 そんな訳で、父が雪かき出来る間は、私は一切手伝わない様にしよう…ある時から、そう、私は決めました。だって、父にとって雪かきは「ある種の娯楽」なのです。せっかくやるなら、自分が満足する様にやってもらいたいじゃないですか。
 ただし、これは私個人にとって大きなリスクです。ご近所さんから、「あそこの息子さんは、いい歳をして、雪かきを年老いた父親にさせている。鬼息子だ」と噂されてしまいますから。ご近所どころか、妻からも冷たい目で見られましたし…。
 だから、3年前くらいから父の体調が悪化し、雪かきする事が不可能になった時は、正直、「あ~、面倒だし大変だなぁ」って気持ちと、「あ~、良かった。これで鬼息子っって言われずに済む」って気持ちと、両方の気持ちを同時に感じました。
 人間って、複雑なもんですね。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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