宮沢賢治はコメを 「まったくのいきもの、まったくの精巧な機械」 と称しています。
日本人である私たちの生命とコメ文化は、(もし個人的に望んでいないにしても)染み付いているような気がします。
コメ食の量は減ってはいるようですが、それでもなお文化は廃れてはいません!(●´∀`人´∀`●)
そう信じさせてくれる企画展が六本木の東京ミッドタウンでやっていた「コメ展」です。
さて、展示ブース、始まりで~す☆
コメといえば「餅」は外せないでしょう!!!!!
丸いお餅は「円満な任編の霊魂を模したもの」
大小重ねるのは「陰陽(月日)を表し、福徳が重なって縁起がイイ」ものなのだそうです。
奈良出身の私の知り合いは「お餅は乾燥させるもの(保存食)」で
「つきたてのお餅(四角)を柔らかいうちに何かにまぶして食べる」東京の餅文化を知って驚いたそうです。
私はそれを知って逆に驚きましたが・・・(´Д`) 日本は広いなぁ
しめ飾りの数々も立派なコメ文化。
「なわ」=「汝(な)」+「我(わ)」が合わさったものであり、
「結び」は「ヒ(日・火・霊)」を増幅させる行為だと「コメ展」では言っています。
「藁をなう」と良い香りがします。日なたの匂いよりも好きかも、私(´ー`*)
俵も置いてあります。
俵をまとめている縄の結び方が美しい!
私の知っている米俵は60kgありますが、これはちょっとちっちゃいですね。30kgくらいかなぁ?
俵は良く出来ていて、2箇所縄を緩めるだけでフタ部分がパカッと開きます。無駄がなくてステキです(*´ω`*)
コメの容れモノ、現在はビニール袋に押されつつもまだ紙袋も健在です。
その紙袋をカッコ良くデザインしちゃおう!とデザイナーさんが考えたそうです。
紙袋も開け方・閉じ方を知らない方も多くなったと思います。
紙とは言え、丈夫なので結び目を持てば
片手で10kgは紙が切れることなく持つことが出来るスグレモノです ( ・□・)( ・□・)ノ♪
これらの稲の標本は、東南アジアや江戸期の稲を再現した品種などを生きた姿で保存する特殊加工したもの。
稲穂に宿る「稲魂(いなだま)」が豊かな実りをもたらす信仰がアジアにはあると言います。
だから余計に?稲穂が苦しそう・・・(*´□`*)に見えちゃいました。(標本なので仕方ないけれど)
白米の稲穂は見る機会は多いのですが、黒米の稲穂が黒いのにはちょっと驚き!
黒い紙に小さい穴を開けて、穴に精米後のコメを貼ってあり、中から明かりを灯してあるオブジェ。
よく見ないとお米だなんてわかりませんが
乳白色の綺麗なコメの白がCOOLです(*≧∀≦*)
ご飯のためには「ご飯茶碗」が必要で、コメ粒には「一粒茶碗」が必要だとこの作家さんは思ったそうです。
なので「一粒茶碗」。ご飯茶碗1杯分のコメ粒3000個の茶碗が並べられています。
もし「稲魂」が一粒づつのコメにそれぞれ宿るとしたら
これは一人ひとりの稲魂のカミサマのお部屋だと思うと余計に可愛く感じます(*ω*)
一粒寿司のサンプル。10貫の握り寿司がツヤツヤ美味しそう!思わずカメラでパチリ☆
コメみくじなるモノもありまして、「只今の運勢」「願い事」「金運」「待ち人」の4種類があり、
それぞれ「漢字・読み方・占い」がセットになっている四角いスタンプを自分で押します。
私の占い結果は
只今の運勢「米見」(←合わせて一文字です)・カン(ゲン)・コメの粉・・・磨きすぎ。疲れていませんか?
願い事「米壽」・トウ(ドウ)・覆う、粘る、固い粥・・・大事なところは隠すべし
金運「穀」・コク・稲や穀物・・・食うには困らない
待ち人「米喜」・シ(キ)・酒食、蒸した飯・・・溺るるもまたよし
という占い結果でした。
当たっておるような、当たってて欲しいような(。・_・。)ムゥ… (特に金運)
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展示は地下ですが、建物の中に地下までの中庭が作られていて
その三角の中庭付近だけが明るい。その向こう側でコメ粒へ文字を書くブースがあります。