25年以上前に新婚旅行で初めて海外に行くことになった
フランスとドイツだ
当時フランスは「日本人が英語で話しても全く聞いてくれない」という噂が大きかった
実際、その通り! 聞く姿勢すら見せてはくれなかった
フランス人のプライドが許さないということらしかったが・・・
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自分の語学力のなさに自信を持っている私
語学力は得意の手書きでカバーすればいいんだ!と気づいたのです
(その頃は自宅にパソコンもワープロもなかった時代ですが)
そこでB5のノートを買って、見開きの左側にフランス語・右側に日本語訳を大きい字で書いた
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フランスに着くなり早速買い物に連れて行かれるツアー客
値段を聞く時にはノートの1頁目に書いてある「Combien est-ce?(いくらですか?)」を指さして店員に見せる
にっこり笑って、すぐさまペンと紙を差し出す!
「45 CHF(5016円) 」サラサラと書いてくれた(*^_^*)V
通じるじゃん!
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当時流行り始めた「しゃべる翻訳機」を持って来ている新郎さんも何人かいたけれど
うまく翻訳させられなかったみたい
また翻訳出来てもガヤガヤとウルサイ店舗内では機械からの音声が聞き取りづらく
店員さんに手でパタパタと「わけ分かんない」と言われている始末
隣では新婦さんが苦笑いしてるし、新郎さんは焦って額に汗吹き出してたな~
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フランスで靴を買う時には、脚の形を描いた下に矢印を使って「←23cm→」と書いた
それを見せては好みの靴を指さして、笑顔+日本語で「お願いします」と伝える
ヨーロッパでは長さはインチで表されるのは知っていた
ただ、それをかえる術をその時には持って行かなかった
すると店員のフランス人が3人集まってセンチメートルからインチに変換してくれて
会話を全くせずに、私はすんなりと靴を買うことが出来た
楽しかったし、店員さん達もにこやかだったことがとても良い思い出になった
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味をしめた私は、重たいトラベル会話集を持ち運ぶよりも
自分にとって必要な会話だけをノートに移していくことにした
それ以上を伝える必要が出てきた時は記号で表したり、相手に書いてもらう
それだけでほとんどのケースは問題がなかった
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次に海外旅行に行くときもノートとペン、そして笑顔を携えていくつもり!