とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第17話  味噌むすび

2012-12-20 10:03:31 | 郷土食
もち米を半分入れて炊いたご飯、お茶碗1に対して味噌を小さじ2、醤油ちょっとを混ぜで握ったおむすびです。

みそを塗って焼くのもいいのですけど、焼きむすびにする時にアルミホイルを敷かない日にはオーブントースターにくっついちゃうのが難点です。

私は断然、混ぜ派です。今朝はお弁当として作りました。
おむすび、と呼ぶか、おにぎりと呼ぶか…。おばあちゃんの口癖だったのかしら、私は「おむすび」と言いますわ!
このことを人に言ったら、いずれにしても縁起のいい言い方なのだそう。「結ぶ」「握る」ほんとになにか、しあわせの言葉かもしれませんね。
これで、コロッケなんかがあると午後の仕事もやる気まんまん。

とちぎの「おいしい」 第16話  蕎麦いなり

2012-12-19 17:41:38 | 郷土食
酢飯の代わりにお蕎麦を入れてみたり、そうめんを入れてみたり、、最近では「しもつかれ入りいなり」など、いちおう研究してみています。(研究は趣味です)

材料(12個分)
油揚げ  6枚
ゆでそば スーパーで売っているものなら1袋 ☆地場でとれた蕎麦があるといいですね。
大根少々→おろし大根


作り方
油揚げは、よくノシテから半分に切り、箸先を使って中を開きます。(ノスというのは共通語かどうかわかりません。空気を抜くように抑えつけることだと思ってください。)
そして、醤油+みりん+砂糖適宜の汁で煮ておきます。

めんつゆは原液でいきなりそばを煮ます(濃い目に)  ☆ゆでめんなら沸騰2分。めんつゆをいっぱい使うのはもったいないので鍋を動かして味が回るようにするとエコっぽいです。
めんつゆが無い時は、油揚げを煮た汁を使いましょう。

その後、そばをいったんキッチンペーパーなどで余分な汁気を取ります。
油揚げを冷まして、その中にほどよく詰めます。

あとは口を閉じてお皿に並べておわりですが、いなりの背中を少し切って大根おろしを添えていただくと更においしゅうございます。
私は野菜炒めの余ったものを更に微塵に切っていなりの背中に添えたりします。

そばだけではなく、焼きそばなども入れてもパーティーなどにいいですね。
夜食にもよし、お弁当にもよし、もちろん肴にもよろし。

とちぎの「おいしい」 第15話  しみ豆腐の煮つけ

2012-12-19 10:02:14 | 郷土食
しみ豆腐は北海道や東北などではこう呼びますが、関西では「高野豆腐」と呼ばれているものです。
しみ豆腐のしみは「凍み」の文字通り、厳冬の期間にタンパク質を乾燥して確保するのに昔の人が考え出した知恵の食材です。
高野豆腐も精進食として考えられたそうです。たとえルーツは違えど、作り方はほぼ高野山式とほぼ同じです。
東北などでは水分を落とした豆腐をワラに包んで連ねて軒先に干して作ったことから「連豆腐」と呼ぶこともあるらしいです。

私の場合も、田舎の祖母が、竹で編んだ棚に豆腐を並べて冷たい風にさらしていました。豆腐は夜間には凍り、昼間は冷風によって乾燥し、その繰り返しで何日か後にはおいしい「しみ豆腐」が出来上がっていた記憶があります。

なんと、しみ豆腐にはリンが破格に含まれ、タンパク質やカルシウムも豊富です。

スーパーで手軽に買える「高野豆腐」を使うといいですね。
50度くらいのお湯に高野豆腐を1分ほど浸すと水分を含んで切りやすくなります。
ふつうに売られている大きさの4分割くらいが後で煮る時に鍋の中でも膨らみ過ぎず、丁度いいかと思います。

材料(2人分)
乾燥とうふ(こうや豆腐)2片
豚バラ肉のブロック 適量
しいたけ4、5枚

材料はお好みでどうぞ。豚バラを使うと肉が固くならないので何度煮返してもいい感じです。

隠し味に粉末こんぶ茶を少々
醤油 適宜
みりん 適量


作り方は簡単です。お湯でもどした豆腐とその他を入れて煮込み始めます。
強火で煮込むと豆腐が崩れてしまいますのでいったん沸騰し、アクをすくいます。
醤油、みりんなどを入れて弱火でコトコト20~30分煮込みます。

とちぎの「おいしい」 第14話  とまとゼリー

2012-12-18 12:34:38 | 郷土食
栃木ではトマトが豊富に作られています。トマトはアルカロイド配糖体=トマチンという成分があってトマトと呼ぶようになったと聞きます。たしかにアメリカ人の友人はトメートと発音していますね。

そのほか、ビタミンA,Cも豊富です。なによりカリウムや葉酸がずば抜けて豊富に含まれています。ダイレクトに食べられる畑の健康食品ですね。

作り方は簡単です。(2人分)


まずトマト大1個を皮をむいて裏ごしします。
裏ごし器がない時は、皮をむいて茶漉し器でくぐらせてもいいでしょう。ざっくりした感があっていいかもしれません。

私は寒天を使いました。
寒天2分1の量を水カップ1でふやかしてから煮ます。
ひと煮えしたところで私は寒天をいったんザルで漉します。そのほうがなめらかに仕上がりますので。
そこに裏ごししたトマトを投入。

トマトの味を楽しみたい方は味付け無用です。
私は少々の黒砂糖を入れました。

寒天の量でゼリーの固さが決まりますから、好みで寒天の量を調整してください。

型に入れて冷蔵庫で1時間。
できあがりです。


♪トマトの皮の簡単なむき方のコツ…
トマトにフォークをさして、コンロの火でトマトを直接火であぶります。フォークは持ち手のところが焦げないようなものがいいですね。オールステンレスのものとか。
直接火であぶったトマトを流水の下で皮むきすると、気持ちがいいほどよくむけますよ。

とちぎの「おいしい」 第13話  鯖のごぼう蒸し

2012-12-18 12:21:41 | 郷土食
きょうは「サバのごぼう蒸し」を紹介します。

ごぼうとパセリはもちろん栃木産。

作り方
ごぼう100gくらいをささがきにし、さっと酢水にとります。(これはごぼうが黒くなるのを防ぎます。)
サバは三枚におろしたものがスーパーで売られていますので、それを使うと簡単です。

そもそも昔はおろしていないものが売られていて、内臓を取り除いたところに、ごぼうのささがきを入れて蒸したものです。

アルミホイルにサバを敷き、その上からサバが見えなくなるくらいにごぼうをテンコ盛りにし、フライパンに水をいれて約10分蒸すだけです。

栃木県産のパセリを粗みじん切りにして一緒にいただくのもいいですね。
蒸し終えたら酢醤油やマヨネーズ醤油でいただくとおいしいです。

私は黒酢をかけていただくのが好きですね。お酒の肴に、朝ごはんにも合いますわ。