サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

「未来都市」小説と「未来ワークショップ」

2012年07月16日 | 雑感

 未来都市を舞台にした小説風の文書を作成してみた。以下はイントロ。この後、未来都市での夫婦各々の仕事や休日の過ごし方、楽しさや不安等を、場面ごとに描きだす試みをした。

 未来をどのように描くか、シナリオプランニングの方法等もあるが、一般市民には難しい。こうした小説を読んでもらってから、意見交換を行い、各都市なりの未来像を市民の手で描き出すようなワークショップを行うことも考えられる。

 

以下、未来都市を舞台にした文章の冒頭 ***************************

 僕は2010年に大学を卒業しました。大泉翼です。現在、42歳。2歳年下の美咲と結婚して15年。11歳になる一人娘ひかりと3人で、大都市郊外の街に暮らしています。

 僕が住んでいるK市は、20年前に「環境未来都市」の国の指定を受け、市長の強引ともいえるリーダーシィップにより、大きな変化を見せました。環境に配慮するとともに、少子高齢化時代を先取りして、市街地の大改造を行いました。国の特区の指定も受け、厳しい条例をかけるとともに、市民参加によるまちづくりを徹底してきました。

 環境ビジネスに熱心な沢山の企業が自らの技術をアピールしようと先端技術をK市に提案し、普及実験を重ねてきました。そうした試みの結果、K市は「世界の環境首都」コンテストの常連となり、世界各地から視察団が訪れるようになっています。また、国内外から「住んでみたい街No.1」として注目を集めています。

 一方、日本各地の街では、地方分権が進んだこともあり、市町村の成功と失敗が露わになっています。K市は最も成功した都市の一つでしょう。

 成功した都市をみると、個性的な都市がここ10年くらいで増えてきたように思います。都市によっては豊富な自然を活かした田園都市づくりを進めてきて、田舎暮らしを好む人々の人気を集めています。

 国際都市としての魅力を高めた都市もあります。木造の建築物が多く、エネルギーも木質バイオマスの利用を中心としている「ウッドタウン」を名乗る都市もあります。芸術家が多く暮らす「芸術都市」もあれば、市をあげて健康づくりと農業に力を入れている「ロハス都市」もあります。

 このように2030年の都市は様々です。その中で、K市は「未来都市の玉手箱」と言われるように、実に多くの未来志向の実験を試みて、定着させてきました。

 それでは、K市に暮らす僕と妻の暮らしを紹介することで、未来都市の具体的な姿をお伝えします。

 以下、続く。。。

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