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東海大学で、今年も近代環境史の講義を開始した。
藤田先生がイギリスの歴史、私が日本の歴史を担当している。各々、産業革命以降を扱う。
私の講義では、江戸時代の循環型社会、明治維新による変化、戦後高度経済成長の功罪、1970年代の公害・省エネ対策、1980年代以降の地球環境時代というような流れで通史を説明する。また、環境問題があった地域の歴史、産業・生活の変化と環境問題という切り口でも、分析や事例紹介を行う。
環境問題の歴史については、環境社会学における踏み込んだ分析もあるが、環境関連の本や環境政策のテキスト等の各所に説明されており、私の講義もそれらとおおよそ同じ整理の仕方になっていると思っている。
今年の講義では、次のような工夫も行ってみたい。
・環境問題があった地域では、別子銅山を訪問したので、それと足尾銅山等と比較する(今回の講義ですでに実施済)
・1970年代の石油危機以降、エネルギー政策がどのように変わり、原子力がどのように選択され、今日の福島事故や計画停電問題につながっているかを整理する。
・日本の変化では、明治維新後の殖産興業・富国強兵、太平洋戦争後の高度経済成長が大きなエポックであるが、それに匹敵するのが今回の東日本大震災後の復興になると思う。では、それはどのように未来の流れを変えるものであるのかを考える。
・1990年代以降の環境のまちづくり(エコタウン、エコシティ、環境と経済の好循環、環境モデル都市、環境未来都市、スマートタウン等)を取り上げる(できれば)。
どこまで、できるかな。。。