流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

書道展にて

2010年01月19日 | 日記

S井さんに誘っていただき、
今日から高松美術館で開催の硯友会書道展へ。
今回は同人による臨書作品(古典を書写したもの)と名筆の拓本等が展示されていました。

特別陳列の拓本「蘭亭序」「楽毅論」のなんとすごいこと!
文字がまるで肉筆のように生き生きしていました。
書いた人、それを石に刻んだ人。
・・・すごいです。

臨書作品にはそれぞれ、手本の縮小コピーを付するという嬉しい配慮がありました(^_^)
ただ、出品者にはかなりのプレッシャーだったことと思います。
なにせ、原本との見比べをされるということですから・・・。
書道では、良筆に学ぶという意味で臨書が非常に大切なのだそうです。

永平寺七十八世
宮崎禅師さまは生前よく、
「一日真似をしたら一日の真似。
 二日真似して、それで止めたら二日の真似。
 ところが、
 一生真似したら、真似がホンマもんになる。
 真似が真似で終わらんようすることが大事や」と、おっしゃっていました。

真似を徹底することの尊さと、難しさを思った書道展でした。
コメント
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