流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

此岸(しがん)~彼岸(ひがん)へ

2010年03月22日 | 日記
彼岸とは、向こう岸=仏の世界。
此岸とは、こちら岸=人間の世界(娑婆)
此岸から彼岸へ渡ろうという努力週間が「お彼岸」です。
この
彼岸へ渡るための修行として六波羅蜜(ろくはらみつ)=六度の行があります。
ごくごく簡単に云えば、
①布施(ふせ)=おしまない
②持戒(じかい)=つつしむ
③忍辱(にんにく)=たえる
④精進(しょうじん)=つとめる
⑤禅定(ぜんじょう)=しずめる
⑥智恵(ちえ)=かたよらない
とでも云ったら分かりやすいでしょうか・・・。

この六波羅蜜を、
①ご先祖に喜んでもらおう(布施)と
②遊びに行く気持ちを抑えて(持戒)
③友人から付き合いが悪いと云われようとも(忍辱)
④お寺・お墓に行って(精進)
⑤心静かに手を合わせ(禅定)
⑥お経や法話にしたしむ(智恵)
という形で実践したのが、現在のお彼岸の「ご供養やお墓参り」

とても乱暴な説明です(>_<)
コメント
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