流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

禅をきく会

2011年01月15日 | 日記
今日の「禅をきく会」は
センター試験と同日開催ということで
ニュースなどで週末寒波襲来の予報が繰り返されていたせいか
出足が悪く心配しましたが、開演時間が迫るにつれて徐々に来場者が増えて一安心

第1部・宮崎 学 さんの講演では
ご自身の写真集~死~のお話しから



「生まれた命の分だけ、死がある」
「自然界では生き物が死ぬと、妊娠期間と同じ時間で土に還っていく」
「死ぬ季節によって、分解のされ方(動物の餌・虫やバクテリアの餌になる)が異なる」
 など
 死を通して生の大切さや
 死と生は連鎖するものである、ということを講演
 
 生と死については
 坊さんも口にはするのですが
 写真で事実をつたえる宮崎さんの話にはインパクトがありました

第2部・家古谷 光現さんの講演は
道元禅師の著書「正法眼蔵」からの引用が多く
少々、難しいところもあったかもしれません

引き続きの
第3部・椅子坐禅は
短い時間ではありましたが
みなさん、それぞれに静かなひと時をお過ごしいただけたようです



閉会後、片づけを終えて外に出ると
海からの冷たい風に枯葉やレジ袋が巻き上げられて宙を舞っていました

こんな荒れた天気の中をお越しいただいた皆さんに感謝です
コメント
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