食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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タコで血と気を増やす

2013-09-02 | 血を増やす
久しぶりに食べたくなって買いました。体が欲しているんですね。
今日のテーマは「タコ」です。

コレステロールは多めですが、そのコレステロールや血圧を下げる働きをするタウリンが豊富です。
栄養ドリンクでおなじみの成分です。

漢方では、血を養うことにより気を補う、肌をひきしめる、体に必要な水分を増やす働きがあるといわれています。
顔色が青白い、疲れ、めまい、動悸、不眠などに用いられます。

「血を養うことで気を補う」って何?って思いますよね…
少しだけ、気(き)・血(けつ)・水(すい)の話をさせてください。

漢方では、人の体を構成する基本的な要素は、気・血・水であると考えられていて、(「水」は「津液」(しんえき)とも表現されます)この3つのバランスが正常に保たれている状態が健康です。

気は、あらゆるものを構成する基本要素であり生命エネルギーで、その働きによって体の生命活動は支えられています。
血は脈管を流れて全身に栄養を運んでいます。
水は、血以外の体の中の水分で、あらゆる部分を潤しています。
気・血・水はセットであり、お互いがお互いを生む相互関係にあります。

「血を養うことで気を補う」のは、血を増やすことによって気が栄養をもらって全身を巡ることができ、健康な状態になるということです。
何となくイメージしていただけたでしょうか。

話をタコに戻します。
体を冷やす性質なので、冷え症で下痢をしやすい人はしょうがと一緒に食べてください。
血を増やす食材の中でも、タコとほうれん草は体を冷やします。ほかは温めるものと、どちらでもない性質のものがほとんどです。

簡単おうち薬膳レシピ
たことしめじの炊き込みごはん
血と気を補い疲労を回復します


夏バテにも

作り方
(1)米2合は炊き始める30分前にといでザルにあげておく。
(2)炊飯器に米と酒大さじ1、しょうゆ大さじ1と1/2を入れ、水加減する。
(3)ぶつ切りのタコ約300gと、千切りのしょうが1かけ分、小房に分けたしめじ小1パックを乗せて炊く。

タコは火が入ると縮むので、大きめに切った方が見た目よく仕上がります。
しめじはしいたけ同様、補気の働きがあります。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ

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【薬膳的分析】
性味/帰経
寒、甘・鹹/脾・肝

効能
血を養うことにより気を補う
肌をひきしめる
体に必要な水分を増やす


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