食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

かぜの引きはじめや頭痛に

2014-01-13 | 発散する
今日のテーマは「長ねぎ」です。


白い部分にはビタミンCと血行をよくするアリシン(硫化アリル)が、緑の部分にはカロテンとカルシウムが豊富に含まれています。

香り成分であるアリシンは、ビタミンB1の吸収を助け、交感神経を刺激して体温を上昇させ、血行を促進する作用があるといわれています。また、疲労回復や殺菌・血栓予防などの働きもあります。

有効成分は水溶性なので、できるだけ水にさらさずに使うのがいいそうです。
巻きがしっかりしていてフカフカしていないものが、新鮮です。

漢方では、発汗作用により体表にある病気の原因(寒気など)を取り除く、体を温め腸を動かす、解毒などの働きがあるとされています。葱白(そうはく)とも呼ばれています。

ゾクゾクする寒気を伴うかぜの初期症状には長ねぎを!
刻んだ長ねぎをたっぷり入れた熱々のお味噌汁は、発汗を促し、悪寒や頭痛を取り除きます。
(ちなみに味噌は寒の性質なので、体の余分な熱を取ってくれます。)

体を温めて腸を動かすので、代謝が悪いと感じている人、冷えによる便秘でお悩みの人も、長ねぎを摂り入れてみてください。

解毒の働きがあるので下痢にも。
刺身にねぎを添えるのは、魚の臭み消しだけでなく殺菌にもなるからなんですね(^ ^)

ところでお正月に買ったお餅、食べきれずに残ってませんか?
かぜを引いたかな?と思ったらこんなお雑煮を食べてみてください☆

簡単おうち薬膳レシピ
焼きねぎのとろりあんかけ雑煮
かぜの引きはじめの悪寒に、体を温め冷えを取ります


作り方(2~3人分)
(1)4~5cmの長さにカットした長ねぎは、フライパンで焼き色をつけて取り出す。
(2)同じフライパンにごま油を少々引き、みじん切りのしょうが5gと豚ひき肉100gを炒める。水2カップ強を注ぎ、酒大さじ2を加えて煮る。
(3)めんつゆ大さじ1、しょうゆ小さじ1、かつおだしの素適宜で調味し、味が足りなければ塩で調整する。(1)のねぎを戻し、水溶き片栗粉でとろみをつける。
(4)焼いたお餅を入れてひと煮立ちさせ器に盛る。七味唐辛子をふっていただく。

しょうがは豚肉の臭み消しになりますし、長ねぎと合せることで、体を温め寒気を取り除く働きもアップします。

体がポカポカになりました(^o^)
香ばしくて甘い焼きねぎにホッとしますよ♪

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛/肺・胃

効能
発汗作用により体表にある病気の原因(寒気など)を取り除く
体を温め腸を動かす
解毒作用



1月のワークショップ受付中
今日からできる花粉症の養生講座
老化にかかわる腎の話
カゼに克つ!春のはじめの食養生
詳しくはこちらをご覧ください

出張ワークショップも承ります


最新の画像もっと見る