食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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かぜの引きはじめ・吐き気・咳にもしょうが

2013-11-23 | 発散する
前回の流れで、体を温めるといえばこれ!「しょうが」についてです。

漢方では、発汗により寒気を取り除く、肺を温め咳を止める、胃を温め吐き気を止めるなどの働きがあるとされています。
かぜの初期症状にはまずしょうがです!
ゾクッときたら、寒くて咳が出て来たら、しょうがの入った料理を食べてください。

胃が冷えていたい、食欲がない、吐き気がある時にも有効です。
また、海鮮類の解毒にも用いられます。
香りがいいのでイライラを解消してくれる働きもあります。

皮をむいた方が体を温める効果がアップします。

辛味の主成分はジンゲロールで、加熱するとショウガオールに変化します。

どちらも血行をよくして体を温める作用があり、かぜの引き始めや冷え症、生理痛にも有効です。
魚・肉の臭みを取る消臭作用、抗菌作用や抗酸化作用が高く、老化やがん予防の効果も期待できます。

また、ショウガオールには血中コレステロールを減らす働きがあるそうです。
胃液の分泌を促進し、食欲を増進します。

保存方法は諸説ありますが、いろいろ試して一番もつと感じたのは
袋入りのものは口を開けた状態で、パック入りのものは半分ぐらいラップを破って、野菜室に保存する
というやり方。

少し冷気に触れて乾燥する環境に置くのがポイントです。
しょうがが乾いてくるぐらいの方がカビないんですね~。
季節にもよりますが、2週間ぐらいもちます。

他にいい方法をご存知の方、ぜひ教えてください☆

先日作ったしょうがはちみつでお粥を作ってみました(^ ^)


湯気が立ち上って白いです

米1/2合をとぎ、しょうがはちみつ小さじ1を入れて水加減し、はちみつ漬けのしょうが7~8枚をせん切りにし、塩をひとつまみ加え、炊飯器のおかゆモードで炊きました。
(これでだいたい2~3人分)

かぜの初期、空咳が出る、胃の調子が悪くて食欲がない時、空気が乾燥すると便秘になる人にいいですよ☆

仕上げに黒ごまを振ると、空咳や便秘の改善により働きかけてくれます。

お粥は消化がいいので胃に負担がかからないです。
夕飯を遅い時間に食べる人におススメです(^_-)

体を温めてくれるしょうがですが、いくらいいからといって毎日大量に食べるのはNGです(´・ω・`)
発汗の作用が強いので、摂りすぎると体に必要な潤いや気まで出て行ってしまいます。
何ごともほどほどに…が漢方・薬膳の基本です。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
微温、辛/肺・脾

効能
発汗により寒気を取り除く
肺を温め咳を止める、胃を温め吐き気を止める
海鮮類の解毒



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