*****ご注意 一部ネタバレを含む可能性があります *****
著者初の「鉄道」ミステリーと帯にあります
鉄道オタク、それも廃駅オタクの主人公 小日向が地下鉄の廃駅に密かに住まう集団と出会う。
その集団内で殺人事件が起きる
その捜査から逃げるため、小日向は集団の地下鉄構内での大移動を指揮することになる
集団がどうして地下で生活するようになったのかとか、中山作品らしい背景。
一介の公務員として平々凡々、趣味の鉄道に没頭していた小日向が自らの正義感と行動力に驚きつつも、集団の力になろうとする
ただ鉄道ミステリーと称するには、鉄道特有・鉄道関連の捻りが物足りない感じがする。
鉄道網を使った逃亡劇もやや尻切れトンボ気味だった
2017年10月から2018年7月まで「WEB文蔵」に連載
2020年3月3日第一版第一刷発行
装幀 泉沢光雄