side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

シネマ歌舞伎 廓文章 吉田屋 (20JAN)

2020年01月04日 | 映画で 演劇、歌舞伎、オペラ、バレエ
新年最初の映画は シネマ歌舞伎
正月の演目に相応しい 「廓文章 吉田屋」を観てきました

平成21(2009)年4月歌舞伎座で上演された 片岡仁左衛門、坂東玉三郎の美しい作品

映画の前半は 片岡仁左衛門のインタビュー
仁左衛門ファンにはもちろん、大病後舞台に出ることが少なくなったため仁左衛門を観る機会が少ない最近のファンにも上方歌舞伎や仁左衛門のルーツを知る良いコーナーだった

仁左衛門と玉三郎は仁左衛門が片岡孝夫を名乗っていた時から組むことが多く、美男美女というか二人の絵になる様は”孝玉コンビ”と呼ばれ、歌舞伎界の一世を風靡したことも懐かしい

廓文章 吉田屋は 恋人 夕霧太夫(玉三郎)に入れあげたため、豪商藤屋を勘当された 若旦那 伊左衛門(孝夫)が落ちぶれた風情で吉田屋にやってくる話

身なりは 貼りあわせの着物で一部文字が書いてある
これは紙衣(かみこ)で夕霧からの手紙を繋ぎ合わせているという設定でいかに落ちぶれたかを見せている

しかし、育ちの良さか人としての魅力か、吉田屋で以前と変わらぬもてなしを受け、夕霧と再会することになる。
夕霧が吉田屋にいると知った時のはやる気持ちや再会したもの他の客の相手をしていたと拗ねる様など、孝夫演じる伊左衛門の魅力的な事

さらに 玉三郎の舞台映えが素晴らしく、眼福とはこのこと
二人がいる座敷のしつらえも、正月を感じる飾り付けがされていて華やか
最後は藤屋の勘当もとけ、めでたしめでたし

華やかさとおかしみと最後はよかったね、となる正月向けの作品だった


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