*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります!*****
話題の綾野剛主演のNetflix「地面師たち」が大いに気になっています。
だからというわけではないのですが、オーディオブックで聴いた本書
積水ハウスが55億円以上をだまし取られた五反田の地面師事件を中心に類似事件、地面師事件のカラクリ、背景、立件解明の難しさを調べ上げたノンフィクション作品
著者を含め記者は取材でギリギリのところまで行くようだが、被害が発生しないと通報も叶わないし、被害が明るみになった時点で被害金は霧散しているという
騙される被害者はデベロッパーや不動産屋の「プロ」。
振り返るとせかされたり売主に会えなかったりと不自然なこともあったそうだが、儲け話になる物件を”絶対”手に入れたいという気持ちに付け込まれてしまうようだ。
地面師たちは証明書類の偽造屋やなりすまし役のスカウトを抱えているという
「良心」など夢の単語の世界だ
一般人には直接的には無縁の詐欺事件ではあるが、被害額が巡り巡って消費者の負担に転嫁されているだろう。
マイナンバーの導入による本人確認の厳格化は歓迎すべき点
「所有権が移転されたのでは?」との忠告で事件が発覚することもあるとの記述に複雑な思いも感じた
相続の上手くいかない土地は危ないなと思った