台風接近中の日、出かけることもできず、徒歩圏にあるシネコンに映画「ラストマイル」を見に行った
好評を博したテレビドラマ「アンナチュラル」「MIU」のスタッフとドラマ出演者も出る、という前宣伝しか情報掴んでいなかったけど、実に面白かったし、久しぶりに鑑賞後に頭を使った映画だった
確かにテレビドラマの役どころがチラッと映るのはファンにとっては嬉しいけど、それが無くても十分面白く満足度の高い映画だった
(話の展開テンポが速くストレスあるストーリーなので、MIUやアンナチュラルの場面が気持ちの小休憩にはなる)
舞台は大手ネットサイトDaily Fastの巨大配送センター
ブラックフライデーを控えて新センター長としてエレナ(満島ひかり)が着任する
その日に、出荷した商品が爆発して死者が出てしまう。
果たして爆発物はどこで混じったのか、Daily Fastへのテロなのか、ブラックフライデーで売上が上がっている期間に配送を止めるのか
エレナは警察への情報提供を遅らせたり、配送業務を請け負っている羊運送に無理難題をいい、難局をやり過ごそうとする
決め言葉は「マジックワードのカスタマーセントリック(顧客第一)」
従業員ファイルの削除や偽装した経歴などエレナの行動に疑念が生じてくる
犯人は?目的は?爆発物はいくつあるのか?
配送センターを止められないプレッシャーと爆発物発見への圧力、何より時間との戦いでストーリーはあっという間に進んでいく
なんだかその勢いに押されて最後まで見てしまう感じ
映画「ダイハード」のような次々の難題が出てきて、のドキドキ感
最後に犯人がわかり、最初の1弾以外は人命に影響のない規模の爆発だったり、運送業者が大手Daily Fastに反旗をひる返したり、なんとなく「大事にならなくてよかったね〜」で日常に戻る
映画内の伏線(複数)が回収されて、納得させられた気分になる
でもね、なんか後味が、、、
会社の信条(モットー)の偽善ぶり
自分に責はないと相手を論破するかのようなDaily Fastの役職者たちの応酬
運送業者が一致団結したと言って勝ち取ったものの少なさ(結局単価の値上げだけ?)
エレナがセンター長に送り込まれた理由はなんだったんだろう?
そしてそのポストを受理したエレナの目的は?
SNSなどでのレビューはそれぞれに共感するものも多いのだけど、そしてエンタメとして面白い映画なのだけど、、、
なんだか、ここ数日モヤモヤを抱えたままな自分がいる