*****ご注意 一部ネタバレを含む可能性があります *****
麻見和史の人気の如月塔子と十一係シリーズの第9作目
銀座のショーウィンドウに絞殺死体が飾られているというショッキングな事件から始まる本作
銀座の地図も掲載され、ランドマーク的な建物の名称は変えられているが、銀座・日比谷エリアを知る人にはこんな方向から街をみるなら・・・と思わせる舞台設定だった。
事件解決とともに、捜査一課で女性刑事として活躍が期待されている如月塔子の成長する姿を描いているとされるシリーズだが、十一係の面々もシリーズが進むにつれ個性的な面とチームへの貢献が描かれ面白い。
この手の〇〇係(課/斑)シリーズだと、メンバーの過去や弱味等人間的な部分に触れて個性を描くいて読者が感情移入しやすいことが多いが、十一係シリーズは如月塔子以外はプライベートな部分に触れていないところが、却って好ましく思っている。
シリーズは現時点で12作まで続いている。
テレビドラマ化もされていてそちらも好評