side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

METライブビューイング ばらの騎士 (May23)

2023年06月04日 | 映画で 演劇、歌舞伎、オペラ、バレエ
ファルスタッフに続いて METライブビューイング R.シュトラウス作ばらの騎士を観てきました

事前にあらすじ等を調べたら、ハプスブルク家隆盛時のウィーンの宮廷文化の煌びやかな雰囲気も楽しめる、、、ということで、楽しみにしていました。
が、ロバート・カーセン演出は時代を第一次世界大戦直前の1911年頃にしている。
このためか男性陣の衣装も軍服風が多く、部屋の装飾も想像したほど豪華絢爛ではなかったが、壁紙や床材の模様や配色が実にスタイリッシュ
女性陣の衣装は品のある美しさでやはり目に楽しいオペラだった。
動物(犬)も登場
チャンピオン犬で歩く姿も美しい、そして幕間のインタビューで彼ら(犬)も舞台で人に観られるのが楽しいとの紹介には驚き

カーセン演出はMET2017年の作品で、今回はその再演

主役のひとり オクタヴィアン(男性)をメゾソプラノの女性が演じる
女性同士の二重唱、三重唱が美しく、聴き処
モーツァルトのフィガロの結婚を意識した作品とも言われるそうだが、ハチャメチャに楽しいフィガロに対して、「老いて若者の恋愛から身を引く」「落ちぶれても爵位で偉ぶる」「成金が娘の結婚で爵位を得る」など人としての生き様を考えてしまう作品でもあった。

因みにタイトルは、プロポーズに女性の家に行く際に使者が「銀の薔薇」を届ける風習から。
花嫁、特に金持ちだが爵位のない今回の令嬢、ゾフィーにとっては銀の薔薇を受け取ることが憧れかつ家の繁栄を意味するものだった

ばらの騎士(ドイツ語 上演日2023年4月15日)
演出: ロバート・カーセン
元師夫人: リーゼ・ダーヴィドセン(ソプラノ)
オクタヴィアン: サマンサ・ハンキー(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー: エリン・モーリー(ソプラノ)
オックス男爵: ギュンター・グロイスベック(バス)
指揮: シモーネ・ヤング




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