*****ご注意!!一部ネタバレの可能性があります!*****
令和の縁切り寺は弁護士に行き着く。
舞台は鎌倉、古くから縁切り寺で知られる東衛寺の娘 松岡紬が離婚を専門に扱う弁護士という設定
(実際の鎌倉の縁切寺は東慶寺)
冒頭から夫のモラハラから子供を連れて逃げる聡美の事例
夫亮介の浮気を悟り、夫から逃げる途中偶然にも辿り着いたのが紬のお寺
それまで実両親との連絡も制限され、自由になるお金も渡されず、やりくりできないお前が悪いと非難され、、、すでに離婚を考えてもいい状態はとうに過ぎていた
その他の相談者の離婚事例もそうだけど、感情的に早く離婚させてあげて(離婚してしまえ)、と気が急くけど、金銭面の条件をしっかり整えてこそ良い離婚と言えるのだと気づいた。
1日でも早く縁を切りたいという感情に押し流されず、冷静に条件に合意するには、やはり専門家に介入して貰うのが一番
冒頭のモラハラ夫亮介は最終章にも登場し、そのクズ夫ぶりを見せる。
こんな夫の事例が頻発しているとしたら、世も末
亮介の浮気相手が妻聡美と縁切り寺東衛寺にかつて来ていて、友達夫婦(聡美と亮介)の破談を祈っていた、というのも恐ろしすぎる。どうしたら、そんな心の捻くれが起こるのだか。
初版 2023年6月29日