side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

滑走屋

2024年02月11日 | フィギュアスケート
福岡で開催されているアイスショー滑走屋の初日2公演目を観てきた
会場はオーヴィジョンアイスアリーナ福岡

「大ちゃん」こと高橋大輔さんが初の全プロデュースした新感覚アイスショーで、福岡公演のみ、1日3公演3日間という日程です。
何より「滑走屋」というタイトルが”スケーターという職人”が集結と期待感を膨らませます。

出演者には多くの現役スケーターが名を連ねていた。
出演者がそれぞれのプログラムを演じるエキシビジョン形式のアイスショーとは違い、
新しい振付、アンサンブルの立ち位置や出入りのタイミングなど、練習にかかる出演者の負担も相当だったと思う(振付鈴木ゆま)
大ちゃんファンを公言するスケーターが多く参加するのも嬉しい。
年末に最終発表された出演者のSNSを見ていると皆このアイスショーに参加することを喜んでいたのも、アイスショーへの仕上がりに期待が持てる。

途中休憩なしのノンストップ75分公演は、浅田真央さんのアイスショーでも採用されていた方式
ショータイトルの通り、”滑走屋”達が躍動した75分だった。

オープニングから黒のマント衣装、黒のアイマスクを全員がつけて登場
スケーティングや体格からわかるスケーターもいたけど、最初は誰?と見極めようとしたけど、直ぐに諦めた。
次々と場面・スケーターが変わり、目が追いつかない。

最初、裾の長いマントで滑りにくそうに感じたし、密集するエリアで小さなぶつかりもあってヒヤヒヤした
数名同時のジャンプなどロングコートの裾が・・・と心配したが、ここは職人技を見せられた格好で、気づいたら最初の心配・ハラハラはどこかに行っていた。
直前に出演者の降板があったりで、ギリギリまで調整が行われていたのだと後から知る。

ショー全体が赤や青を含む暗めの照明の中で進む
スケーターのシルエットが美しく・格好良く見えるし、緩急をつけたスピード感にアンサンブル演目の魅力も感じた。

アンサンブル演目で先頭に椅子に座ったスケーターが怯えて始まるプログラムは衝撃
すでにSNSでも「椅子プロ」で言及している人多くて。
キラキラで平穏が定番のアイスショーで人の狂気を感じて異色
ここでも照明効果が秀逸
とても印象に残った

ソロナンバーの際は若干明るくなった。
四大陸選手権に出場したばかりの山本草太選手は疲れを感じさせないキレのあるジャンプを見せていた。
友野一希選手は今季のフリープログラムをソロで滑ったけど、このアイスショーのために準備したプログラム?と思うほどマッチしていた。
アンサンブルでもリードしている感がよく伝わっていた。

アイスショー発表時から出演が決まっていた三宅星南選手
スタイルの良さが照明で美しいシルエットを作っていた。
このアイスショーで演技幅が広がるといいですね。

今季で引退を考えていたという青木祐奈選手
今までのイメージとは一転したクール・カッコイイ ソロプログラムを披露
これが実に合っていた。
引退撤回もあり得そう。

そして大御所 高橋大輔さん
山本・三宅のアンサンブルに加わる形で登場→ソロで新プログラム
久しぶりにジャンプもスピンもポージングも”ザ・大ちゃん”だった
でも、全体のプロデュースに時間を取られてしまっていたかな、と思わせる雰囲気もチラチラ

ソロパートもアイスショー全体もきっと回を重ねるごとに熟成されることでしょう。

本公演はスマホ、携帯電話での写真撮影・録画、SNSでの発信が可能だった。
公式サイトで撮影の注意事項が書いてあり、要はマナーを守って商業目的、全編アップロード不可
なので、終演後のSNSの賑やかだったこと。
私も序盤は撮影したが、やっぱりスマホカメラ越しより目でみたい、となってしまった。

私は昨年11月の先行販売でチケットを手配したが、万が一行けない場合もとスタンドS席にしていた。
リンクからは離れていたが、かえってリンク全体俯瞰できて、このアイスショーを楽しめた

関東近郊開催のアイスショーに慣れてしまって、福岡に行くのは・・・と躊躇することもあったが、福岡に行って後悔しないアイスショーだった。
集客力の違いはあるかもしれないが、福岡限定にすれば、地の不利をを跳ね返す魅力が十分あるアイスショーだったのではと思う。

会場は一時存続が危ぶまれたアイスリンク
こういう機会が増えて運営が好回転する一助となれば、と思う。

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