6/20のセリエB登録期限ギリギリで、ようやくサンプの2023-24シーズン・セリエB出場が決まりました
ここからはいよいよ新シーズンを睨んで、なんとか1シーズンでセリエBに戻るために補強が始まります
”補強”
良い言葉ですなー
前も言いましたが、昨季は補弱でした
もちろん今季はセリエBで戦うので制約もたくさんあるけれども、一応はちゃんと戦略を練って夏の移籍市場を戦えるでしょう
それもこれも新オーナーのおかげ
さて、この新オーナー
私自身も全然知らなかったので、ちょっと調べてみました
※イタリアの様々な記事を読み漁ったのと、一番面白かったのがこのYouTube
リーズのファンマガジン”ザ・スクエア・ボール”の記者であるクリス・マクメナミーと言うジャーナリストに、実際ラドリッツァーニはリーズのオーナーであったこの6年間
どのような人物であったかをサンプファン目線でインタビューしてます
ヒマな人は聞いてみて下さい(聞き取りにくい英語とイタリア語翻訳ですが)
その内容も含めて、ちょっとまとめてみました
Andrea Radrizzani アンドレア・ラドリッツァーニ
- イレブンスポーツ 会長
- 1974年9月10日生まれ(48歳)
- イタリア ミラノ出身
【経歴】(ここはたいして面白くないので、飽きたら飛ばしてください)
ラドリッツァーニはイタリアの実業家であり、スポーツ放送グループイレブンスポーツの会長兼創設者です。
ミラノの大都市圏ローで生まれました。ローはミラノで見本市がよく開かれるFieraがあるところで、東京で言えばさしずめ幕張メッセがある幕張でしょうか。 彼は 1996 年に IULM 大学で広報の学位を取得して卒業しました。熱狂的なサッカーファンですが、ミラノ出身ながらなぜか熱烈なユヴェンティーノです
はい、ここ。
💩ェノアは当然ですが、私は熱狂的なアンチユーヴェでも有るので、20年前だったらこれだけでラドリッツァーニに生卵を投げつけに行っていたかもしれません。しかし年を取って私も牙を抜かれてしまって・・・交友関係が変わったのもありますがフェッレーロがヒドすぎたおかげもありまして、今回は何とかそこは目を半分つぶる事が出来ました。まぁ仮に彼が失敗に終わった場合、「やっぱりあの糞ユヴェンティーノはダメだった」と言い出すでしょう
話がそれました。ちょっとラドリの経歴に戻します
1999 年にデジタル スポーツ コンテンツのディストリビューターである Media Partners でスポーツ メディアでのキャリアを開始し、Media Partners の中国事業を設立しました。その後彼は 2004 年にシンガポールで MP & Silva を共同設立。同社はその後、プレミア リーグ、UEFA、F1、ラ リーガ、NBA などの権利保有者と協力して、世界中に 20 のオフィスを構える国際的なスポーツ権利会社になりました(WSBC)。2004 年に一部のセリエ A チームとのメディア権利分配契約を主導し、2006 年にセリエ A チームの大部分の権利を取得しました。MP & Silva はその後も目覚ましい成長を続けましたが、彼は2014年に日常業務から身を引きました。 2016年5月、MP & Silvaを中国の投資グループに10億ドルで売却した後、ラドリッツァーニはMP&Silvaの副会長に任命されました。
2017年1月、ラドリッツァーニはリーズ・ユナイテッドの株式資本の50パーセントに投資し、クラブの共同所有者となりました。その後2017年5月23日、ラドリッツァーニは残りの50%の株式を以前の所有者マッシモ・チェッリーノ(かつてのカリアリのオーナー)から買い取り、リーズ・ユナイテッドの完全所有権を取得しました。 彼はビクター・オルタをフットボール部長に、イヴァン・ブラボを戦略部長に、アンガス・キニアを最高経営責任者に任命するなど、リーズの裏方スタッフに変更を加えました。そして5月25日はリーズがギャリー・モンクヘッドコーチの契約延長オプションを発動する前日でしたが、新オーナーのラドリッツァーニはモンクがクラブを辞任すると発表しました。このように、買収からわずか2日後から彼は大胆にクラブを変えていきました。
さて、ラドリッツァーニは実際どんな人物か
クリス記者によると
長所
・非常に野心家。自身もサッカー好きな為、サッカー界に対する情熱も強い
・2017年にエランド・ロード(スタジアム)の購入を完了して、2004年以来初めてリーズ・ユナイテッドの所有物としたように新しい挑戦をどんどんしていく。アイデアマンである
・リーズを買収した時はまだ42歳。しかもサッカー界の経験が0。様々なチャレンジを試みて、もちろん失敗も有った。ただしこの6年間の経験がここにきて財産になっているだろう。ビジネスマンとして培ったノウハウをサッカークラブ経営にも少しずつ導入成功しつつある
短所
・批判に全く耳を貸さない。かなり突っ走る性格
・短気である。三顧の礼で迎えたビエルサ監督は長期政権だったが、彼を首にした後の2022-23シーズンはなんと1年間で4人も監督を変えた。名物会長・ザンパリーニを思い出しますな
・我々も良く知る某元会長と同じで、彼も口が先に出るタイプ。実際、彼が獲得したと記者に口を滑らせた選手が空港まで来て移籍が破断になった事が有る
リーズでは、初めのうちは順調でした。2部リーグ13位だったリーズに、三顧の礼でビエルサ監督を迎え入れ(当時、ビエルサ監督は2部のクラブの監督をするような格では無かった)、チームの再建に成功。すぐさま2部優勝での昇格から、プレミアでも最高9位まで復活しました。しかし、2020-21にビエルサ監督が更なる補強を望み始めてからおかしくなりました。短所にもあった通り、あまり人の意見に耳を貸さないラドリッツァーニ。更なるステップアップを目指すには補強が不十分と言うビエルサ監督を筆頭とする声を退け続け、最終的には成績も降下してきたビエルサ監督と衝突して、最終的にはクビにしてしまい・・・。その後のリーズは迷走をはじめ、昨季はサンプと同じく2部リーグ降格となってしまいました・・・
ちなみに某元会長のように、毎試合のようにスタジアムに訪れたりはしません。と言うより、リーズでは最初の1年はさすがに良く来ていたみたいですが、その後はほとんどスタジアムに現れていません。その代わりSNSは多用しており、特にTwitterには出没するようです
このように、短所も長所も有るラドリッツァーニ。ただ、間違いなく言える事は彼と彼のファンドパートナーであるマンフレディ(Gestio Capital CEO)の資金だけでは、全ての負債をひっくるめると1億9,000万ユーロにも上ると言われるサンプ買収のための資金は無いという事。サンプを買収した後にリーズの49ersへの売却が発表されたので、とりあえずはサンプに集中してくれる事は間違いなさそうですが、いずれにせよカタールの助けは不可欠でしょう
まぁ、とにかく今までよりは数万倍マシ!チーム再建に期待しましょう
【メルカート】
さて、ここからはちょっとだけサンプの今夏メルカートの展望を
まず大前提として、セリエBの規定により年棒総額はNETで2400万ユーロ以内に収めなければいけません
また1999年12月31日生まれ以前の選手、つまり大体23.5歳以上の選手は18人しか登録できません
ですので、いくらラドリッツァーニが本気で一気にチームを強くしてくれようとしても、そこまでの大型補強は現実的にできません
ちなみに2022-23、こんなに酷かったスカッドのサンプでも、まだ年棒総額は2700万ユーロぐらいあるとされてます。つまりはまださらに年棒総額は減らさなければなりません。そして新監督は若いアンドレア・ピルロ。元々彼は若手を積極的に登用する監督です。なので、とりあえず年棒が高いベテラン選手はどんどん放出して、積極的に若手を獲得していくと言う移籍の傾向は続くでしょう。本人は望んでいましたが、ここ数年のサンプのシンボルとも言えるクアリアッラとの再契約を見送った事で余計にはっきりしましたね
またセリエBの別の規定で、そのクラブに4年連続以上在籍した選手が2人必要です
サンプの場合は
クアリアレッラ
ガッビアディーニ
アウデーロ
アウジェッロ
がそれに当たります
と言うか今はそれしかいません
ベレとファルコーネは戻ってきたら該当するのかな?
残念ながらFQ27と契約を更新しない事が決定してしまいました。ですので、GKどちらか1人とガッビアディーニとアウジェッロの内の最低1人でこのリストは埋めるつもりなのでしょう
まぁここら辺はセリエAと全然規定が異なるので、いきなりBに入るクラブは結構大変だと思いますけどね
年棒総額規定はむしろAでやって欲しいぐらいですが……
7/1からメルカートも正式にOPENしまして、契約切れやレンタルバックなども更新されました。
そこでメルカートが始まる前のサンプが保有権を持っているたたき台の主要陣容を見てみます
一旦、フォーメーションは適当に4-4-2ですが
SAMPDORIA <2023・7/1~> 監督アンドレア・ピルロ
※赤字がレンタルバック
デ・ルーカ(モンテヴァーゴ)ガッビアディーニ(ラ・グミーナ)(ストッパ)
デッレ・モナケ(マラグリーダ)(ダミーコ) レリス(ヴェッレ)(トリンボリ)
ベネデッティ(パオレッティ) ヴィエイラ(アスキルドセン)(ジェペス)
アウジェッロ(ムッルー)(ジョルダーノ) ベレシンスキ(コンティ)(デパオリ)
フェラーリ ボンファンティ
アウデーロ
(ラヴァーリア)(ファルコーネ)
- FW陣 ⇒”偉大なるカピターノ”が去た事で、ガッビアディーニを残してシンボルっぽくする気がしますが。デ・ルーカの復活に期待したいですが、それでも手薄過ぎてあと2人は必要。モンテヴァーゴはレンタルで武者修行に出して良いと思いますが、逆にすでにサンプレベルまで達してきて来たら控えFWは彼で
今現在挙がってる名前では、ピルロ監督が昨季まで指揮を執ったトルコのFatih Karagümrükで昨季20ゴールを挙げたファビオ・ボリーニの名前などが挙がってる
- MF陣 ⇒総入れ替えに近くなるMF陣。昨季バーリで活躍したベネデッティは残るか?ゼーマン・ペスカーラで名を挙げたデッレ・モナケが今のサンプ保有選手で一番の金の卵。ただ、ウィンガーなのでピルロが4-3-3を使えば、ウィングでしょう。パオレッティ、マラグリーダ、ジェペスの若手3羽ガラスから1人でも化けて欲しい。レリスがエースになる様だと厳しい・・・
守備的MFではボリーニ同様Fatih Karagümrükでプレーしたマッテオ・リッチの名前などが挙がってる
- DF陣 ⇒CBは圧倒的に人材不足。正直一番補強が必要なのはCB。4人欲しいぐらいです。アミオーネを再獲得出来たらこの上なくうれしい。ボヌッチは本当に勘弁。SBは充実と言うか整理が必要。左SBはムッルーが売れてアウジェッロ残留成功で控えに若いジョルダーノが理想。右はベレ残留はさすがに難しいのかな・・・そうなるとスぺ体質のコンティとサンプで活躍しないデパオリの、しかも2人ともドリブル得意で守備あまり上手くないと似ているから不安
- GK陣 ⇒ファルコーネ買い戻したので、アウデーロと2者択一になるでしょう。わざわざ買い戻したので、ユース出身のファルコーネを残して何とかアウデーロを高く売る方向が良いと思いますが。残りは世界最高の控えGKラヴァーリアと若手サイオかタンタロッキで良いんじゃないでしょうか?
【さよならサンプ】
- FWクアリアレッラ ⇒未定
- FWランメルス ⇒エンポリ⇒グラスゴー・レンジャース
- FWヘセ・ロドリゲス ⇒未定
- MFウィンクス ⇒トッテナム⇒レスター・シティ
- MFジュリチッチ ⇒パナシナイコス
- MFサビリ ⇒フィオレンティーナ
- MFキュイザンス ⇒ヴェネツィア
- MFプッセット ⇒ワトフォード
- MFリンコン ⇒未定
- MFイルカン ⇒トリノ
- DFザノーリ ⇒ナポリ
- DFヌイティンク ⇒NEC
- DFアミオーネ ⇒エラス・ヴェローナ
- DFギュンター ⇒エラス・ヴェローナ
- DFムリージョ ⇒未定
- DFオイコノモウ ⇒未定
- GKトゥルク ⇒パルマ
そして昨季、給料もまともに払われなかったサンプでプレーしてくれた選手達。ほとんどがレンタルだったのもあり、こんなにもクラブを去りました~
この中ではやはりザノーリとアミオーネ。この2人には大いなる成功を確信しております。
ウィンクスとヌイティンクとはもう2年前ぐらい、違う形で会いたかった・・・
そしてクアリアレッラ様は本当にお疲れ様でした
と言うわけで、いきなり来季期待できるすでにいる若手だと
デッレ・モナケ、モンテヴァーゴ、パオレッティ、ジェぺス、ジョルダーノ、ベネデッティ
あたりでしょうか
まぁ補強次第で、この中の何人が残るかわかりませんが。特にデッレ・モナケとモンテヴァーゴは手放してはいけないプロスペクトだと思います
とにかくここ数年CBが泣き所なので、個人的にはセンターバックの若手に積極的に投資して欲しい!!
次号はピルロ監督。そしてやんわりサンプのメルカートに触れていきたいと思います
Foooooooorza Saaaaaaamp!!
有益な情報ありがとうございます。
無理しない程度に更新をお願いします。
知りたい情報など具体的に有りましたらおっしゃってください<m(__)m>
やはりファンとしては今季の戦力が気になりますね
一年で復帰するには安くて良い人材が必須ですから
セリエBのサラリーキャップも有って、サンプも若手に注力すると言っているので、戦力は未知数な部分が多くなるでしょう
まぁそれが楽しみでも有りますが
すでに2人選手も獲得しているので、徐々に更新していきます!