さて、今シーズンここまでの振り返りも終了。いよいよセリエAが再開しようとしている。
そこでハタと気付いたら、今シーズンは名鑑号をつくっていなかった。久々のサンプを観るにあたって陣容をチェックしておく意味でもやっておかねば。
今さらディフランチェスコ監督時代を振り返ってもしょうがないのだが、5年後にもしかしたら1人でもこのblogを見返して懐かしんでくれる人もいるかもしれないので・・・
2019-20 SAMPDORIA
ジャンパオロ政権3年間で終了、ディ・フランチェスコ新監督のNEWサンプでスタート!!
夏のメルカートが締め切られた時点ではこんな感じだった。フェレーロの身売りの話も有って、なかなか補強も進まなかった2019の夏のメルカート。ディフランチェスコ監督の4-3-3に必要不可欠なウィングの補強がなかなかされずに、最終的に移籍期限ギリギリで「エミリアーノ・リゴーニ」だけ補強された。それでも10番を与えられて期待されていた彼であったが、ディフランチェスコ監督が途中解任されて本来のポジションを失って、冬にはすぐいなくなった。レギュラー陣での大きな変化はCBの「ヨアキム・アンデルセン」、MFの「デニス・プラート」、FWの「グレゴワール・デフレル」と縦の中心ライン3人を失い、結果その穴埋めが上手くいかなかったメルカートと言えよう。
ディ・フランチェスコ監督 ’19-’20 【4-3-3】 ※赤字が新加入
クアリアレッラ(ボナッツォーリ)
リゴーニ(カプラーリ)(マローニ) ガッビアディーニ(ラミレス)
ヤンクト(トルスビー) リネッティ(バッレート)(レリス)
エクダル(ヴィエイラ)
ムッルー(アウジェッロ) デパオリ(ベレシンスキ)(ロシャ)
コリー ムリージョ
(レジーニ)(チャボット)(フェラーリ)
アウデーロ
(セクリン)(ファルコーネ)(アヴォガドリ)
FW陣 5.5⇒ FW陣は去年からシステムが変わっている事も有りレギュラーもだいぶ変わった。
残留 = クアリアレッラ、ガッビアディーニ、カプラーリ、ラミレス(MFから)、バーロウリ(ユースから昇格)
新加入 = リゴーニ、マローニ、ボナッツォーリ
放出 = デフレル、コフナツキ、サウ
今までの2トップから3トップに変わったので大きな変化が。まずカプラーリとガッビアディーニ、そしてMFだったラミレスが左右のウィングに。新加入のマローニも元々はトップ下専門の選手なので、この左右のウィングは未知数。ユースから昇格したバーロウリにしてもどちらかと言えばトップ下タイプの選手だ。カプラーリやガッビアディーニあたりは、逆にこのポジションの方が生きる可能性は有るので楽しみ。ただ、生粋の本職ウィングは現在のメンツにいないので、ここの補強が必要だったが、最終的にリゴーニが最終日に加入しただけ。
CFは得点王のクアリアレッラが当然いるが、やはりこの歳であまり経験のない1トップ気味のCFと言うのは結構キツイと思う。控えにはレンタルバックのボナッツォーリがキャンプでディフラの信頼を勝ち取って残りそう。
MF陣 7⇒MF陣はプラートを失った以外は比較的継続路線。
残留 = エクダル、リネッティ、ヤンクト、バッレート、ヴィエイラ、ラミレス(FW)
新加入 = トルスビー、レリス
放出 = プラート、ヴェッレ、サポナーラ
ずっと粘っていたが、プレミアリーグの移籍期限ギリギリでプラートはレスターに移籍。さすがに4年目のプラートを見ると言う夢は叶わなかった。獲られるのは覚悟していたからしょうがない。でも安過ぎる。正直ジャンパオロの呪縛から解き放たれて、彼はここからさらに活躍すると思う。レスターは良い買い物をしたな。まぁもう関係無い。とりあえずセリエAで対戦する事が無くて良かった。
それ以外はMFは継続路線だが、まずトップ下が無くなってポジションも3人に減るっちゃー減るのですでにこれで手一杯なのかな。ヴェッレ、カペッツィは残念ながら放出された。ラミレスはFW扱いになり、プラート放出後の新加入選手レリス。キエーヴォから獲得した彼はまだFW(ウィング)をやるか右MFやるかわからない。キエーヴォマスターにお伺いしたところ、後でもう一度触れるが適性は(イン)サイドハーフとの事でやはりMFで勝負か。プラートに匹敵する選手は誰も獲れていないのが寂しいが、悪くないメンツはいる。サイドアタッカー獲得の方がプライオリティーは高いので、しょうがないか。ヤンクト、ヴィエイラあたりはシステム変更がプラスに作用しそうなので、彼らの成長でプラートの穴を埋めるしかないか
DF陣 5.5⇒DF陣はもうすでにかなり移籍が進んでいる。と言うかもうほぼ完成しているかもしれない。現在のところ
残留 = ベレシンスキ、フェラーリ、コリー、ムッルー、レジーニ
新加入 = デパオリ、ムリージョ、チャボット、アウジェッロ、ロシャ、(ミュレ)
放出 = アンデルセン、トネッリ、タヴァレス、ロランド、レヴェルベ、サーラ
ミュレを括弧にしたのは、獲得したもののキャンプにすら召集されずにユーヴェに獲られてしまった。500万€だって。まぁ残念だけど1月に45万€で獲得して、何もしなくて500万€になった。1月の時点で獲得合戦に負けて逃したと思えばお金が入ってくる分良いか。これも金の亡者フェレーロマジックなのか…まだどこの馬の骨ともわからんし。ユーヴェではU-23に放り込まれるみたいだが、その後レンタルに出されてユーヴェに戻れずにどっか中堅クラブに買い取られる流れが濃厚なのかな?まぁ日本語表記も「ミュレ」にするか「ムレ」にするか「ミュール」とか書いているとこも有ったし迷っていたから、別にいらないか(笑)
アンデルセンとトネッリの2人のセンターバックを失い、レギュラー候補で入ってきたのがムリージョ。チャボットは将来への投資だろう。サイドバックはデパオリとアウジェッロと言うレギュラーを脅かす可能性がある2人が加入した。
GK陣 7⇒GKは正GKのアウデーロが盤石だが、逆にそれ以外は全員変わった。
残留 = アウデーロ
新加入 = セクリン、ファルコーネ、アヴォガドリ
放出 = ラファエル、ベレッツ
第2GKだったラファエルが突然イングランドへ移籍して、最終日にその代わりとしてキエーヴォからセクリンが加入した。また第3GKのベレッツが移籍して、レンタルバックのファルコーネが第3に。そして期待の17歳のロレンツォ・アヴォガドリをアタランタからレンタルで獲得。とりあえずプリマヴェーラの正GKか?化けそうなら買い取り交渉するのかな?そしてずっと第3務めたり、レンタル出されたりを繰り返していたトッツォはついにサンプから完全移籍で出て行く事が決まった。同盟国のテルナーナへ、3年契約で移籍。彼の年齢を考えるとラストチャンスだろうし、悪くないだろう。ちなみにFaceBbookで友達になっているが、めちゃくちゃ良いやつで奥さんがカワイイ。
・ムリージョが復活してアンデルセンの穴をしっかり埋める
・リゴーニがウィングとして活躍
移籍情報総まとめ
<2019・9・3現在>
IN(金額は全て推定)
GKウラディミーロ・ファルコーネ(24)⇒ルッケーゼ(セリエC)からレンタルバック。
GKロレンツォ・アヴォガドリ(18)⇒アタランタからレンタルで加入。
GKアンドレア・セクリン(29)⇒キエーヴォからレンタルで加入。
DFエラスモ・ミュレ(20)⇒トラパニ(セリエB)から45万ユーロで完全移籍
DFヴァスコ・レジーニ(28)⇒SPALからレンタルバック
DFカイケ・ロシャ(18)⇒サントス(ブラジル)から完全移籍
MFレオナルド・カペッツィ(24)⇒エンポリからレンタルバック
MFモルテン・トルスビー(23)⇒ヘーレンフェン(オランダ)よりフリートランスファーで完全移籍。ノルウェー代表
MFメディ・レリス(21)⇒キエーヴォ(セリエB)から250万ユーロ+ボーナスで完全移籍。フランス人
FWフェデリコ・ボナッツォーリ(22)⇒パドヴァ(セリエB)からレンタルバック。イタリアU-21代表
FWエミリアーノ・リゴーニ(26)⇒ゼニト(ロシア)からレンタル。アルゼンチン代表
FWゴンサロ・マローニ(20)⇒ボカ・ジュニオールズ(アルゼンチン)から100万ユーロでレンタル。買い取りオプション1500万ユーロ。アルゼンチン人
総額1415万ユーロ+3200万ユーロ(買い取りオプション全て)
OUT (金額は全て推定)
GKヴィド・ベレッツ(29)⇒アポエル(ギリシャ)に買取義務オプション付きレンタルで移籍。スロヴェニア代表
GKアンドレア・トッツォ(26)⇒テルナーナ(セリエC)に10万ユーロで完全移籍
GKラファエル・カブラウ(29)⇒レディング(イングランド・チャンピオンシップリー)にフリートランスファーで移籍。元ブラジル代表
DFロレンツォ・トネッリ(29)⇒ナポリにレンタルバック。
総額5810万ユーロ+600万ユーロ(ボーナス)
収支 +1795万ユーロ
収支に関しては、レンタルで買い取りオプションとか、分割払いとかあるのでなかなか一つの答えを出すのは難しい。しかし今年に関してはプラートとアンデルセンを売却して、その代わりに特に高い買い物はしていないので収支はかなりプラスだ。そして戦力は明らかにマイナスだ
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なお、今季新加入した面々の詳細情報は次号
’19-’20 夏メルカート 新入団選手
でアップします!
いまや懐かしい、というか彼がサンプの監督だった事を10年後に覚えている人はどれくらいいるのだろうか・・・
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