断続的に雨が降り続き、最低気温が13.8℃と暖かな朝の奈良、深夜の突然の
雷鳴には驚きましたね。それが午前9時頃にも・・・
寒気と南からの暖湿な大気とのせめぎ合いのようで、夕方には収まるようだ。
11時、17.2℃、90%
1824年の今日、19世紀浪漫派・英国詩人「ジョージ・ゴードン・バイロン」
6th Baron Byron=「バイロン卿」の36歳の忌日。
バイロンは「ハロルド卿の巡遊」で一躍新進詩人の名声を博す。
反俗の青年貴族としてヨーロッパ大陸を遍歴する。
ギリシャ独立戦争に参加、熱病にて36歳で客死。
代表作に劇詩「マンフレッド」、長詩「ドン=ジュアン」など。
イギリス・ロマン主義を代表する作風、いわゆる「バイロニズム」は、当時の
偽善と偏見を嘲罵しており、ゲーテが「今世紀最大の天才」と賞賛するほどで
西欧諸国の文学に影響を与え、日本でも明治以降でよく知られる詩人で、
昭和人間にとっても、懐かしい響き『バイロンの詩集』ですね。
「時だけが恋を退屈させ、慣れてくると恋は消え去る。」
―「愛よいつまでも」―
―「愛よいつまでも」―
臨終の言葉は
「死ぬことなどは、なんとも思わない。だが、この世に愛するものを残して
いくのはなんと心残りなことだろう!・・・・・・
Now I shall go to sleep. Goodnight.
さあ、それでは眠ることにしよう。」と
今年から来年にかけ没後200周年として、詩集が売れるかもしれませんね。
日本では恋の歌といえば『万葉集』、26首詠まれ第3巻 330番 大伴四綱
『藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君』
原「藤浪之 花者盛尓 成来 平城京乎 御念八君」
昨日夕方、連れ合いと一緒に散歩がてらに遠回りして買い物に。
林の端が汚く色づいていた。クヌギの若葉と思うといえば連れ合いはフジと。
正解は連れ合いで、早くも「フジ・藤」が咲いておりました。
日本の固有種・マメ科で落葉性のつる性の木本、蔓は右巻き(S巻き・ミ)
別名「ノダフジ・野田藤」という。
なお別種の「ヤマフジ」の蔓は左巻きで、京都や奈良県、滋賀県には見られず
古代にフジとされるものにはヤマフジはほぼ含まれない。
和名フジの由来には定説がないが、「フヂ」と呼称・発音されていたようで、風が吹く度に花が散ることから「吹き散る」という意味になる。
また漢字の「藤」は、中国産の種「シナフジ」を「紫藤」と表記されるが、
日本ではこれを省略して当てたもの。
藤という字は「藤本・とうほん」を指し、つる性で木本性の植物をいうと。
奈良で一番有名なフジといえば、『下り藤』の社紋をもつ春日大社の境内の
「砂ずりの藤」です。
2021.4.17砂ずりの藤
奈良テレビによれば、砂ずりの藤も例年より10日ほど早く咲き始め、
今週中が見頃と。
また我が国最古の万葉植物園である『春日大社萬葉植物園』には、早咲きから
遅咲きまでの20品種、約200本の藤が順に開花し、平年だと4月中旬~5月中旬
までが、今年は大型連休を待たず今月中になりそうです。
奈良テレビより