曇り空の朝の最低気温は1.0℃と冷え込み、時折雲を通して日差しがあり、
平年よりは低いが、昨日より2℃ほど高い12.9℃迄上がった奈良です。
天候は下り坂で、明日明け方からは雨の寒い一日になりそう。
12時半、11.0℃、37%
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はバラ科の「シダレザクラ・枝垂れ桜」
花言葉はイメージから「優美」と。
シダレザクラ、広義では枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称で、原因は突然
変異により植物ホルモンのジベレリンが不足して枝の上側の組織が硬く形成で
きず、枝の張りが重力に耐えられなくなっているからと考えられている。
なお狭義では野生種エドヒガンの枝が枝垂れたもので、個体により花色や花の
大きさに多くの変異を有することから、各地に有名な枝垂れ桜がある。
日本三大桜の一つ、福島県「三春の滝桜」も有名ですね。
奈良・大和文華館にその子孫の三春滝桜、三春町から贈られた10本の内、
本館脇に樹高10mにも達し、毎年愉しませている。
昭和58年開催の特別展「雪村―三春への道」で、雪村が晩年を過ごした三春町
と縁が結ばれ、同町歴史民俗資料館から贈られた苗木、今年で40年になる。
写真は昨年3月22日、満開の大和文華館の三春滝桜です。
今年はというと、3/14では蕾が膨らみ始め、3/19には膨らんだ蕾は紅色を呈す
👉
我の予想では、開花は23日?かな。
そして満開は来週の暖かさで、27日頃には一気に満開になるかも知れない。
月末がねらい目かもしれない。
今までは滝桜観桜・無料日が設定されていたが、HP上ではまだ記載されず、
今年はないのかもしれない。
さて当館では「文字を愛でる:経典・文学・手紙から 」展、
2月23日から始まり、4月7日まで開催されている。
優美なかな文字などを愉しまれてはいかがでしょうか。
写真撮影が許可されており、SNSで拡散してほしいと。
文字は情報の伝達手段を越え、実用と芸術の両面を包括する芸術文化まで発展
国宝1件・重要美術品1件を含む54件が展示されており、3部構成となる。
*なお今回墨蹟が除かれたのは9月6日~10月14日・特別企画展「禅宗の美」
で紹介されるから。
Ⅰ.経典に見る文字 10件(国宝・一文蓮台法華経)奈良~鎌倉(高麗後期1件)
仏教経典は仏の教えを正確に伝えるため誤りなく繰り返し書写され、一文字
が仏として認識されている
1 写経切 大般若波羅蜜多経巻第四十一・・・ 奈良時代 紙本墨書
誤りが許されないため、一字一字丁寧に時間をかけて写経されている。
2 一字蓮台法華経 普賢菩薩勧発品 平安後期 紙本着色・墨書
8 過去現在絵因果経断簡 過去現在因果経巻三 鎌倉時代 紙本着色
Ⅱ.文学に見る文字 20件(重要美術品・阿国歌舞伎草子)平安~江戸後期
和歌にこめられた感情が、毛筆を通じ美意識として直接的に反映される。
13伊勢集断簡 石山切 平安後期 紙本墨書
西本願寺に伝わるが、石山本願寺と呼ばれたことから石山切と呼ばれ、1923
年に分割された断簡。1112年白河法皇60賀での作成と推定されている。
(おなし女としころ・・・・としへぬることおもわすははまちどり)
15 小倉色紙「天の原」鎌倉時代 紙本墨書
「あまのはらふりさけみればかすがなるみかさの山にいでし月かも」
22 春柳図 尾形乾山筆 元文四年(1739)自讃
28 道成寺縁起絵巻 江戸後期 紙本着色
Ⅲ.手紙に見る文字 24件 鎌倉~明治
手紙は書き手の地位や内容により歴史史料や名筆として重要視されている。
31 源義経書状 七月廿一日 鎌倉時代 紙本墨書
大きく✖と書かれていることで、署名はないが花押から義経と推定される。
37 楠木正近書状 十一月五日 南北朝 紙本墨書
38 足利義満書状 永徳二年(1382)十一月廿九日 南北朝
40 松永久秀書状 菅善宛 九月十四日 室町時代 紙本墨書
41 豊臣秀吉髷書状 孫太郎、神田、中村宛 三月九日 桃山時代
51 小堀遠州書状 酒井忠勝宛 四月朔日 江戸前期 紙本前期
今朝は早々得御意候
然者 来十二日之朝御茶
中上度候 於御出者可添候
恐惶謹言
四月朔日 (花押)
最後は富岡鉄斎でした。