カメラを片手に

京都でノトス・カルテット、日本初演のバルトークのピアノ四重奏曲を

ここ奈良でも重たそうな雲が、いつ降ってもおかしくないが・・・
夕方から明日朝方に掛け、九州の雨雲がやってくるらしい。

TVでは九州で100万人単位の避難を呼びかけ、土砂災害の危険性が
高まり、1993年の「8・6水害」と状況が似ているようで、
この元は熱帯低気圧くずれの低気圧、連れてきた湿舌が梅雨前線を
刺激しているからで、避難指示に従い、特別警報が発令される前に
命を守る行動」が必要と。肝に銘じなければ!。

昨晩は京都北山の「京都コンサートホール」アンサンブルホールムラタ


ノトス・カルテット(ピアノ四重奏)』の演奏会でした。


2007年位創設されたピアノ・カルテット(編成:ヴァイオリン・ヴィオラ・
チェロ・ピアノ)で、「ノトス」とは様々な性格を持つギリシャ神話の
“南の風ノトス”に由来しています。
これまでにアリス&エレノー・シェーンフェルド国際弦楽コンクール(中国)、
アルメレ国際室内楽コンクール(オランダ)、フィレンツェ国際室内楽コンクール
(イタリア)で第1位を獲得。2017年にデビューCD「ハンガリアン・トレジャーズ」
をリリースし、ドイツ・エコー賞クラシック部門で新人賞を受賞した。
その中に自ら捜し出したバルトークのピアノ四重奏曲も世界初録音されている。

今日のアンサンブルホール・ムラタの入りは、9割ほどで年配の方が目立つが、
BSプレミアム クラシック倶楽部の収録(カメラ5台)があり、日本初演を聴く
耳の越えた観客が多いようでいつもと雰囲気が違い、演奏終わり弦を下げられ
るまでしーんと、拍手のフライングはなく、よかった。

メンバーは
アントニア・ケスター(ピアノ)、赤のドレスで颯爽と
シンドリ・レデラー(ヴァイオリン)
アンドレア・ブルガー(ヴィオラ)、アンコール曲を日本語で紹介
フィリップ・グラハム(チェロ)


プログラム
・マーラー:ピアノ四重奏曲(断章)イ短調
    マーラー16歳学生時代の作品、ロマンチックな中に哀愁が散りばまれ
    ヴァイオリンのカデンタ、レデラーの素晴らしさと息の合った演奏が。
    繰り広げられる10分ほどの演奏
・バルトーク:ピアノ四重奏曲 ハ短調op.20Sz9(BB13)(日本初演)
    バルトーク17歳(1898年)の作で、行方不明だった作品で、
    あれっブラームスと思わせるような後期ロマン派的作風ですが・・・。
    昇華された音楽性が感じられるなかなかの名演奏でした。
   
・・・・・休憩15分・・・・・

・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調op.25
    恩人シューマンがライン川に投身自殺を図った1854年に書き始められ
    1861年に完成した作品で、悲劇的な表情は例えば弦のトレモロと
    払いのけようとする勇壮なピアノの行進曲のようなリズムが・・・
    この対比が繊細かつ力強く演奏され、第4楽章のジプシー風な踊りも
    情熱的な演奏で締めくくられました。

アンコールは二曲も
・フリッツ・クライスラー:愛の悲しみ
・エドワード・エルガー:愛の挨拶
    結婚前の妻・キャロラインに捧げた曲ですね、
    かわいらしく終わられました。
客席から拍手や足踏みが鳴り響き、三回もステージに、
それでも拍手が鳴りやまず、・・・戸が閉められた。

このカルテットの音楽性について、ズービン・メータは
「ファンタスティックなアンサンブルだ」と、そしてシュロモ・ミンツは
「メンバー同士のみならず、聴衆へのコミュニケーションの力が素晴らしい」と。
本当にこの言葉通りの演奏です。
今後の日本ツアーは
・7月3日(水) 18:45【宗次ホール】
・7月5日(金) 19:00【王子ホール】

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