奈良でしたが、昼下がり寒気が南下したようで雲が増えてきた。
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令和になって最初の初詣は今年も『宇奈多理坐高御魂神社』へ
昨年同様、孫連れですので世界遺産の平城京跡歴史公園で体を
動かせて、少しは疲れさせないと、大変です。
また昨晩からの宴会続きで大人も歩いてダイエットを兼ねて、
平城京跡の東側に突出する東院庭園に接した鎮守の森の中に
鎮座されるのが式内社『宇奈多理坐高御魂神社』、創建は
武内宿弥の勧請(和漢三才図会)と云われるが?、
元法華寺の鎮守社であったが、明治の神仏分離で、本地仏の
「十一面観音」は法華寺に。
延喜式神名帳に”「宇奈太理坐高御魂神社大。月次相嘗新嘗。」
日本書紀に〝持統天皇六年(六九二)「十二月甲申遣太夫等、
奉新羅調・・・菟名足杜」と。
正倉院文書、天平二年(730)大和税帳新抄格勅符抄には菟名足と。
このように「宇奈太理」の文字は、菟名足・菟足・宇奈足などと記される。
さらに学説では平城天皇の楊梅宮址とか春日斎宮の斎院址といい、
「今楊梅天神」、それが転じて「桜梅神社」とも。最近は春日大社へ
勧請された「井栗社」を、宇奈太理坐高御魂神社とする説が有力に。
鳥居の前には門松、そして室町時代初期の建築遺構が残る三間社、流造、
桧皮葺で重要文化財の本殿と、左右に末社があり、お鏡が供えられていた。
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昨年の写真
御祭神は中座に高御魂尊(たかみむすびのみこと)、
東座は天太玉命(ふとだまのみこと)
西座には思兼命(おもいかねのみこと)
末社の祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)
手力男命(たじからおのみこと)
大宮媛命(おおみやひめのみこと)
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
豊岩窓命(とよいわまどのみこと)
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新年のあいさつを済ませると、孫たちにジュースを頂き、
お神酒はいかが・・・車ですのでお礼を言って辞しました。
一の鳥居の参道を東へ戻ると、鳥居越しに若草山が見えます。
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そして接するように「東院庭園」が、
正月休みで固く門が閉まっていました。隙間からのぞくと
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1967年に平城宮東張出し部の南東隅に東西60m、南北60mの池のある
大きな庭園の遺跡が発見された。
「続日本紀」にみえる「東院」または「東宮」にあたることから
平成10年4月に称徳天皇の時代に宴会や儀式を催した「東院庭園」として
長年の研究成果により復原されており、無料でボランティアガイドによる
説明もあり、古の奈良時代の有様を偲ばせてくれます。