冬将軍が降りてきてちらっと顔を出し、平年並みの天候になりそう。
8時
今晩は東大寺二月堂で
十一面悔過(修二会)クライマックス、お水取りですね。
午後7時半から45分かけ大松明(籠松明、6~8mの根付の竹に杉の葉やヘギ・杉の
薄板で籠目状に仕上げ、直径1mほどの大きさの松明、重さ70㎏)が11本堂上、
籠松明の写真です。
下の写真は開山堂門前に置かれている燃え残りの籠松明とお松明(40㎏)
この石段を童子が持つ大松明で足元を照らされて練行衆が・・・。
これを見ようと詰めかける方々は約3万にも及びため、入場規制が実施される。
一回数千人を二月堂下へと案内されますがそれでも非常に混雑して危険ですね。
見れない方々も。この火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれますが、
燃え残りの杉葉は、昼間伺うと二月堂参籠所で頂けますよ。
さて本来の「お水取り」は、12日後夜の五体投地の途中で勤行を中断して始まり、
13日の午前1時過ぎ、南出仕口を出ると咒師童子が抱える咒師松明が行列を先導し、
篝火(かがりび)と奏楽の中、「お水取り」の行列はしずしずと石段を下り、
途中興成神社で祈りを捧げ、閼伽井屋(あかいや=若狭井)に至ります。
そして咒師、堂童子等が中に入り水を汲む。これが二荷ずつ、閼伽井屋と二月堂の
間を三往復して、お香水が内陣に納められ、練行衆等は再び行列を組んで二月堂へ
戻り、中断していた後夜の「時」が再開されます。
その後参拝者にも、もしかしたらいただけるかもしれません。
さて「お水取り」で内陣に運ばれたお香水は、その後どうされるのでしょうか。
大きな桶の中でしずめられた後、晒の布を用いて濾され、内陣須弥壇下の石敷きに
埋め込まれた甕(かめ)の中に納められる。その内一つは「根本香水」を納める甕で、
「お水取り」で汲まれた水を毎年追い足ししてたくわえているものをいう。
本行中にこの根本香水を使用して減った分を補充されるので、「お水取り」の
歴史の分だけのお香水が渾然一体となったものといえる。
史料「根本香水之事」として、「この香水はこれ天平勝宝年中、実忠和尚兜率の
内院の八功徳水を以って此宝瓶に入、此堂中に納」と。
別に「次第香水」というその年「お水取り」で汲まれた水を容れる甕がある。
次第香水を容れる甕は、残り少なくなったものをすべて汲み出し、更に晒で甕を
掃除してその年の新しいお香水を納められる。この甕の掃除は11日の日中の後、
壇下の掃除の時に行なわれ、甕から汲み出されたお香水の残りは湯屋に下されて
参詣者にも分け与えられる。
この次第香水は、修二会満行後汲み出されるが、量に限りがあるので更にそれに
二月堂の湯屋の井戸水で割ったものを小瓶に入れて、二月堂受納所で頒布されている。
(東大寺HPより、一部可変)
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