カメラを片手に

万葉集最後の歌は・・・

年初から晴れていた奈良、今朝は曇り空で1.4℃の最低気温から上がり始めた
気温も、日差しが少なく13時過ぎの8.7℃迄しか上がらず、寒ーい日に。
      13時半、7.3℃、51%

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「オトメコザクラ・乙女桜」、
中国・雲南省原産、600品種あるサクラソウ科の植物の一つ。
イギリスで改良され世界中に広まり、ヨーロッパ経由で明治末期に日本に
渡来し、「プリムラ・マラコイデス」と呼ばれる一年草です。
なお本来は多年草だが、園芸的に高温多湿に弱く花後に枯れるため一年草に。
      

春に長い茎の先にピンクや白などのサクラソウ に似た清楚な小輪の花を咲か
せることから和名オトメザクラと命名、葉や茎など株全体に白い粉が付くこ
とから「化粧桜(ケショウザクラ)」とも呼ばれている。 

花言葉は「少年時代の希望」「初恋
      

今日は連れ合いの初釜のお弁当を紹介します。(一部をシュアー)
年末の忘年会で伺った奈良町の日本料理「つる由」 さんでした。
縁起を担いだ目出度いものばかりのお弁当、味は弁当だけに濃い目だったが、
本当に美味しく頂きました。

話は、今朝まだ暗い5時半前に小用で目覚め、あまりの寒さに布団へと再度
潜り込めば、目覚まし代わりのラジオから朗々と詠まれる上野誠先生(國學
院大學教授)の鼻にかかる甘ったるい声が聞こえてきました。

土曜5時半からのMBSラジオ「上野誠の万葉歌ごよみ」です。

万葉集、最後の歌は巻20 4516番 42歳の大伴家持が詠む
「三年の春正月一日に因幡國の庁で国郡司らを饗宴したときの歌一首」
原)『 年乃始乃 波都波流能 家布敷流由伎能 伊夜之家餘其騰
詠)「あらたしき 年の初めの 初春の 今日(けふ)降る雪のいやしけ吉事(よごと)
意)新しい年の初めの初春の、今日降る雪のように、
                  良いことがもっとありますように

「新」を現在「あたらしき」と読むが、古くは「あらたしき」と読まれており
雪は豊作の雪を表し、元旦の雪は二つの瑞兆で、この年の元日は19年に一度
の「歳旦立春」の日でもある。

万葉集4516首のうち、大伴家持は473首収録されている。
その最後を飾る歌は、万葉集が万葉(永代)まで伝わってほしいとの願いと
されている。

『万葉集を学ぶ人のために』中西進編 世界思想社によれば、
"この幾重にも重なるめでたさにこそ、巻一巻頭歌のめでたさとの照合性が
 従来にも増して読み取れるのではないか、このことこそが、まさしく
 『万葉集』の最終歌としての相応しさではないかと考えるようになった"

ここからは調べてみた違う意見を・・・
当時42歳の家持、68歳で亡くなったとされるが、この間26年間一首も歌が
残されていないのは何故なのでしょうか?

当時は藤原氏全盛期、古代史を彩った旧豪族はほとんど姿を消し、最後に残っ
た大豪族は大伴氏だけ、旅人と家持の親子は孤立し、地方勤務と辛酸をなめて
いる。
「いやしけ吉事」とは、いつか藤原の世が終わり、明るい未来が始まります
ようにとの願いからかもしれない・・・・。

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