今朝の奈良の最低気温は5℃と吹く風は冷たく、最高気温も一桁台と寒い。
原因は異常に発達した低気圧が一級の寒気を連れくる途中だが、東北海道では
観測史上最低の気圧となり、明日明後日には雪雲を連れてきて奈良も雪か。
強風は我が家の玄関先に葉っぱを運ぶのは、冬の恒例のことだが量が増えた。
このあたりも高齢化で空き家となった住宅が増えつつあり、庭木等の手入れを
されなくなった影響が大ですね。
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昨日のブログで、平城京跡の桜並木にヤドリギのコメントを頂いた。アリガタイ
ヒレンジャク、キレンジャクの大好物がこの実だそうです。
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冬になれば葉が落ち、ヤドリギや鳥の巣も見つけやすくなりますね。
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『ヤドリギ・「宿り木、寄生木」 はビャクダン科ヤドリギ属の常緑低木で、
成長すると直径80cm~100cmの丸いボール状になる。常緑の肉厚の葉を乾燥
させ、煎じて飲む生薬「桑寄生」 としても使われる 。 2021.2.11
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特徴は樹木の枝や幹に「寄生して生長する」が、常緑性であることから光合
成により自ら養分を作り出せるため「半寄生植物」と分類されている。
別名はホヨ(保与)、ホヤ(保夜)と。
花言葉は常緑性から「困難に打ち克つ・克服・忍耐」やケルト人の風習
「クリスマスにヤドリギの下でキスをする」から「キスしてください」と。
ケルト人のドルイド信仰がキリスト教と癒合したものか。
ヤドリギで思い出した風景を思い出した。
2019年1月、パリからモンサンミシェルへE3高速道を走るバスの中から
延々と続くヤドリギをもつ樹々が・・・
『春浅き旅は寄生木見つつ行く』 加倉井秋を 2019.1.27
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ケルト人は前8世紀ごろから、大ブリテン島(英)、ガリア(後の仏蘭西) などへ
進出し、ローマはケルト人を「ガリア人」 とよんでおり、
この地も昔は、ケルトの人たちが住んでいたのでしょうか。
遠くに「モン・サン・ミシェル」が眺められますね。 2019.1.27
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そして2月11日の依水園付近、「入江泰吉旧居」や「そば処 喜多原」にも
あれほど並んでいた人の姿はない。
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でも一本の樹が目に留まった。それはヤドリギで、こんなにも。
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こんな姿を見せてくれるのも、この季節ならではのことですが・・・
咲く花の方がいいですよね。
梅の木で芭蕉はヤドリギ(冬の季語)を詠む
『梅の木になほ宿り木や梅の花』 松尾芭蕉