終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

オニユリも新芽を出した

2015年04月17日 | 花と植物

オニユリ(鬼百合)が咲いていたところは、一月のイノシシによる食害にあって全滅したと思った。ダメだろうと思いながら見てみると新芽が出ていた。

かなり深く全体に掘られたので、ほとんどだめだと思っていた。だだし、大きい株はやられたので今年は咲き具合が心配になる。

同じ場所に咲いた昨年のオニユリの写真



ヤマユリ今年も沢山出ています

2015年04月17日 | 花と植物

我が家に自生していたヤマユリ(山百合)が年々数を増やし、今年は数え切れないぐらい新芽を伸ばしている。15年ほど前は5株程度しかなかったが、昨年は170本の竹節支柱で支える必要があった。

かねてから心配していたイノシシが一月頃にやって来て、大きい球根20から30株程度の被害を受けた。慌てて進入路付近にコールタール入りペットボトルをぶら下げたりした。その後現在まで進入は見られない。

ヤブレガサ(破れ傘)の中から顔を出すヤマユリ



ウラシマソウもありました

2015年04月16日 | 花と植物

マムシグサ(蝮草)ばかりだと思っていたら、図鑑を見てウラシマソウとマムシグサの違いをよく調べたら葉の下に大型の仏炎苞があり濃紫色をしている。

内面には白条があり、口辺部はやや開出している。仏炎苞の先端が釣り糸状に長く伸長している。これってウラシマソウなんだ。

マムシグサにも仏炎苞があるがその位置が葉の上にあるみたいだ。また、釣り糸状に長く伸長したものがない。長いこと勘違いしていた。マムシグサ(蝮草)とウラシマソウが半々自生しているみたい。

ウラシマソウの群生

ウラシマソウの先にあるオモト(万年青)は赤星病(葉ボチ)にかかっているので、撤去移動した。敷地にあるオモト全部が赤星病(葉ボチ)にかかっている。消毒をしなければならない。

手前左がマムシグサ(蝮草)、右奥がウラシマソウ



終の棲家を建てる計画編

2015年04月14日 | 終の棲家

妻と田舎でのんびり暮らそう

無我夢中で妻とともに働き続けきた人生だった。人生100年時代と言われている中で、後半の長い時間を妻と、どう過ごして生きるのだ。妻に聞いたことがない。

今から考えれば仕事が楽しく思える天職に恵まれたことだ。多くの一期一会の出会いに助けられたことを感謝しなければならない。恥ずかしい失敗と後悔もいっぱいしたが、妻に助けられて続けることができた。子育てを終えてやっと肩の荷が下りた。

人にはそれぞれ、いつかは「引くとき」が訪れる。人によってそれが早いか遅いかだろう。運よく転職と思える仕事に出会えたが、終わらせることも運よく運べた。妻は傍でわたしを見ていて、こんなに早く仕事から手を引くとは考えていなかったという。

緑に囲まれた田舎で静かに暮らそう。何とか食べて暮らせればいいし、もう好きなように生きたいと言ったら妻も同意してくれた。

夫婦おふたりさんが介護施設に入所せずに暮らせるのだろうか。

  • どこで、自宅で死を迎える、病院で死を迎える、介護施設で死を迎える。
  • 最期のとき、妻か自分がおひとり様で生きているのかでも違う。
  • 夫婦どちらかが、つれあいを介護しているか、いないかでも違う。
  • 妻はおひとり様になったら介護付き老人ホームに行くという。
  • 自分はおひとり様でも食事、介護サービスを受けながら家で頑張りたい。
  • 夫婦で健康管理に「どんなに気をつけても」先の事は予想がつかない。
  • 現実は、介護が必要な状況なら介護付き老人ホームに行くしかないのか。
  • 最期までなんとか自助自立して夫婦で助け合って生きていきたい。

辞書を開くと、「終の棲家とは最期を迎える時まで生活する住まい」とある。

  • 老いた身体で、今の家(以前の家こと)で最期まで生活できるのだろうか。
  • 一階に事務所と浴室、二階にキッチンと居住スペースの階段生活だ。
  • 階段で上がり下りしないと暮らせないから足が弱ったら暮らせない。
  • 駐車場だけの庭がない敷地、緑がない生活は寂しいし息苦しい。
  • 家・家・家に囲まれた住宅街、窓から隣の壁を見て暮らすのか。
  • 事務所を工房にして、木工、陶芸、ステンドなどの趣味に生きるか。
  • だが、とてもあと20年以上生きるとしたら、ここでは無理だ。
  • 山の土地があるが、「田舎暮らし」に妻が賛成してくれるか。


夢見る終の棲家の思いつく条件を列挙してみた

  1. 車椅子になっても生活に支障がないバリアフリー設計。
  2. 廊下を設けず動線が自由に取れるシンプルな間取り。
  3. 自然の地形を生かし、すべての居室から外の自然が満喫できる。
  4. キッチン・ダイニング・リビングをワンルームにした広々LDKと寝室。
  5. トイレ、浴槽から庭や外の自然が眺められ、車椅子で使える広さ。
  6. 中央に大黒柱、丸太梁が交差し梁が見える吹き抜けのリビング。
  7. 薪ストーブを置く暖炉の設置とOMソーラーの家。
  8. タイル張りアイランドキッチンと少量の食器を収める造り付け収納棚。
  9. フリースペースとして使う大谷石土間とクローゼット・食品庫。
  10. 書斎兼年に数回、孫子供達が寝ることができるロフトと緩い階段設置。
  11. リビング、ダイニング、寝室から出られるデッキ。
  12. 内装材は、調湿効果や肌触りを考えて天然素材、無垢材を使う。


終の棲家の設計施工した工務店との出会い

はじめ房総御宿で、別荘や田舎暮らしの家を数多く手がけた工務店は違うなと感じた。
妻と私の思いをできるだけ建築士に伝わるよう、資料、置き家具写真などを整理した。
プランニングする方の力量を信じて待つこと、プランの大胆さに驚きと感動を覚えた。

こんな間取り形状の設計になった。

私が心がけた、家作りの注意点だった

  • 自分の考えるプランを明確に伝え、まずは最高のプランをお願いしよう。
  • 見積比較は価格競争や業者数ではなく、施主に向き合う姿勢を見抜く。
  • 見積の内訳明細書は、数量・単価を積み上げる積算が正しい。
  • 項目一式工事表記、値引きで捕まえようとする業者は必ず後で後悔する。
  • 品質、程度が落ちるだけ、価格を「負けろ!」と言ってはいけない。
  • 建築費は、大きさ、材料、設備、建具サッシなどの「グレード」で決まる。
  • 家作りは見積書を精査して何をどう諦めて、何を切るかの引き算しかない。
  • 所詮は「価格なりの家」しか建たないのなら、持っている「知恵」を要求する。


終の棲家の山の土地に出会うまで

田舎暮らしの本を見たりして、この土地に巡り合うまで色々な所を見て回ったりした。思い出深い物件には、広大な敷地と古民家があるというので見に行ったところ、小さな小川を渡る橋があり藁葺き屋根が朽ちた廃屋同然の古民家があった。「敷地はあの山の頂上まで」ですと見上げると鬱蒼とした山があり、猿がものすごく多いんですよという重要事項説明には驚いた。

土地も一期一会で身近なところにあったりするものだ。妻が一目見て気に入り山林を手に入れた。今でこそ思うが、もっと広く購入すべきだったと。

終の棲家を建てる前の山の姿
この地域の山頂に近いところ、イノシシ、ハクビシン、たぬき、猿、キョンがでる。 入口に沿うように太い杉と桧がシンボルツリーのように立っている。
大きなオニグルミ・ミズキ、コナラ、古木の桜の木など鬱蒼として暗い。 今でこそヤマユリが敷地いっぱいに広がっているが、当初は5球ほどのヤマユリしかなかった。


我が家の桜が満開~♪

2015年04月04日 | 終の棲家

そんな強い風雨にも耐えていたが幹があちこちで折れ、大きな洞もある。だから、初めの頃は樹形がいびつで、テングス病に冒され寂しい姿をしていた。年々手入れをして元気になった。この桜は、地域の初代の人々が植えた桜だそうだ。

我が家のトイレからは、満開の桜を見ることができる。トイレはくつろぎ空間というコンセプトに、四季の庭を眺めながら視線の先には里山の山並みが見える。

これは酔狂な贅沢なのだろうか。壁で囲まれたトイレにはない開放感  座って見る満開の桜

トイレは三角形の形をしている。三角の頂点に飾り棚と便器が座り、底辺にあたる壁は床から全面窓サッシになっている。

家のトイレを利用した人々は、皆異口同音に驚いていく。  もちろん車椅子での利用も考慮してある。外からの気になる視線は竹簾ブラインドで防ぐこともできる。

我が家の入り口にそびえ立つ杉の木と桜の木に囲まれた終の棲家。

家の前の道沿いには、地域の人々が15年ほど前に植樹した桜が大きくなって、家を取り囲んで桜が満開になっている。

我が家の前は空き地だ。ありがたいことで、独り占めしているような気になる。

この空き地はキジの巣になっていて、明け方には大きな鳴き声で鳴いている。