
ミチタネツケバナの白い花が咲いていたのはだいぶ前のことだった。
すでにたくさんの実が茎に沿うようにできていた。

少し遅れて咲いたタネツケバナの実は茎からちょっと張り出してから立ち上がっている。
ミチタネツケバナと違うところだ。

雄しべが6本見える。ミチタネツケバナには4本しかない。

さて、これは ?

少し引いて撮ってみると・・・ミチタネツケバナの実だ。
今はミチタネツケバナの花が全て実になっているので目立たない。
ほかの草花を撮ろうと近づくとバチバチバチとはぜるものがあって驚かされる。
最初は何か分からなかったが、熟したミチタネツケバナの実がはぜているのだった。

熟すと実の莢の部分がゼンマイのようにめくれ上がり中の実を弾き飛ばすのだ。
たいていゼンマイも飛び散ってしまうが、ときには隣の熟し切っていない実に絡むこともある。

飛び散った種子とゼンマイの部分。

熟す前で弾けない実を解剖して見ると薄皮を挟んで両側に数十この種子が並んでいる。

花だけ見るとタネツケバナにも似ているナズナだが、実の形が全く違う。
弾けるだろうかと思って触ってみたがそうでもない。まだ熟していなかったのか。

それでも莢の部分は外れやすくなっていて、中には20個ぐらいの種子が入っていた。
偶然はじけるところに出くわして、面白いものだなあと思いました。
おかげでナズナの実の中身も確かめる気になりました。
タネツケバナとナズナの実は形が違うけれど、
真ん中の筋のところから両側に種が並んでいるという基本構造は一緒だということも分かりました。
こちらのタネツケバナは田んぼの近く、昔田んぼだったところなどに残っています。
ミチタネツケバナは住宅街でも増えています。
ゼンマイ仕掛けで種を飛ばすのは、ホウセンカやツリフネソウがそうでした。
音の派手さではミチタネツケバナに軍配が上がります。
ポピーのように風の力を利用する構造などにも驚かされます。
どれもみな初めてです。ミチタネツケバナの弾けた莢は
まさしくゼンマイのばねですね。面白いなぁ。よく見つけられましたね。
種がどことなく四角っぽくて粒ガムを思い出しました。
ナズナもあの莢の中にはこんな風に種が入っているとは。
真ん中の筋のところから分かれて… 楽しく拝見しました。
そう言うことで 見分けられるのでしたか・・・
ゼンマイのように巻いた莢、面白いですね♪
他の実でも完全に熟したら、莢に触れた途端に
種が飛び出した経験が何度かあります、
それが 思い出せないんです・・・
ホウセンカとかスミレなんかも よく出ますが
このように、ゼンマイみたいになるのは何だったか???
花たちは 昆虫を招くため?に華やかに咲きますので どうしてもそちらに
目が向きます。
けれど、こうして種が熟してから、どのようにして
種を飛ばしたり、鳥たちに運んでもらったりするのかを
観察すると 興味深いものがありますね!
機会があれば 観察してみようと思います。
小さいころに草花と遊んだことがほとんどないので、
ナズナの実を振ってシャラシャラと音をさせた記憶がありません。
実を茎から離れないように皮をはがしこれを左右に振る。すると実と実がかさなにあって少々の音がする。
乱暴者がすると実が茎から取れてしまった。
そんな幼き日を思いました。
横浜おーちゃん学術派・・解剖学者
縄文人 メルヘン派