マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

次なるW-SIMジャケットの可能性

2008-12-06 09:19:41 | W-SIM
Si3215M SLICの使い方がだいたいわかって、評価ボードの子基板を使えば簡単に電話機がつなげられることが確認できました。基本的にSPIとPCM信号のインタフェースができればいいだけです。PCM信号のフレーム形式についても、SLIC側でショート形式とロング形式を選択することもできます。現在、MMnetSAM7Xとはロング形式でつないでいますが、この形式はW-SIMが使うフレーム形式と同じです。

つまり、フレーム形式だけを見れば、Si3215 SLICとW-SIMをつなげられる可能性があることになります。しかしながら、実際には次のような問題があるため、このふたつを直結することはできません。
  1. W-SIMのPCMCLKとPCMSYNC信号は、音声呼が接続された時だけ出力されます。ところが、SLICでは常時PCLKとFSYNC信号が必要ですので、PCMCLKとPCMSYNCをこれらの信号として使うことはできません。
  2. W-SIMが出力するPCMCLKは384KHzのようです。SLICがサポートするPCLKの周波数には384KHzは含まれていません。
直結ができないのであれば、間接的につなげば良いでしょう。下図のようにSSCインタフェースが2つあれば、SLICとW-SIMに独立したクロックを使うことができ、問題を解決できると考えられます。2つのSSCの間の通信は、AT91SAM7でいったんバッファリングしてやりますが、すぐにDMA転送すればいいだけですのでCPUの負荷はほとんど発生しないことになるでしょう。



AT91SAM7のシリーズで、SSCを複数持つMCUがないかと調べたところ、唯一AT91SAMA3だけが2つのSSCを持っていることがわかりました。フラッシュは256Kで問題無し、RAMが32KBで小さめですが、TCP/IPを載せなければジャケット作れそうな気がします。

そんなわけで、次のW-SIMジャケットは、アナログ電話機ジャケットに決定!! 現在、SIP TAの実験に使っている電話機を使えるジャケットというのはどうでしょうかねぇ。1980年代おわり~90年代はじめの携帯電話を思い出させるジャケットが作れるような気がしてきました。例えば、こんな感じ↓とか。。。



まだまだSIP TAを製作中ですので、実際の作業に入れるのは来年になるかもしれませんが。。。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。