しぜん・ふしぎ・ワンダーランド

ふと、まわりの自然に 気がついたときから
ゆっくりと大きなとびらがひらかれていきます

2023年4月1日、週末は里山へ

2023-03-31 08:11:48 | 日記

芽吹きはじめましたね。

 

2023年4月1日9時からは、名張市東山ふれあいの森で

里山整備をしますよ。

 

 

ミツマタの花も可愛らしいね

 

 

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林業見学

2023-03-31 08:06:36 | 日記

1700年代、江戸中期から松阪市飯高地域で家族経営の林業家さんからお話しをうかがってきました。

自社所有の林地と作業請負の林地合わせて1,000ヘクタールの山林を6人で管理なさっておられます。林業のイメージは、伐採し丸太を売って生計を立てるのが林業のイメージでした。でも、伐採した丸太を搬出するには、2トントラックが通行できる作業道を拓く必要がある。作業道はバックホーを使って山を削る。作業の前に、持ち主が不明な山林もある山林の地主を探し出し作業道設置の許可を得て、急勾配にならないような作業道の設計、測量からスタート。

道路から伐り出す山林まで最短の作業道を拓くのではなく、雨水の水みちとなる作業道が崩落を引き起こすことがないように勾配を考えつつ、作業道の敷設により将来。隣接する山林からの丸太搬出が可能となるよう永代に渡って使える作業道を設計し拓く。また、環境破壊を引き起こすことがないように作業道を敷設するという考えのもと、作業道を設計。

 

伐採したあとは、等高線に沿って3メートル間隔で土の湿り、肥沃度、光の差し込み具合をそこに自生しているシダなどの植生を観察して地図にプロットしていく。

 

イチイガシなど広葉樹のどんぐりを拾ってきて、苗床やポットに育苗しておき、プロットした土質や自生している木の影響を考慮しながら、90年100年先の姿を想像しながら植樹する木種を決めて植え付けていく。

イチョウやカリンなどの実のなる木、生育をみて間伐して材にする木、銘木になるまで残していく木などをバランスよく植栽していく。

せっかく植え付けても鹿が新芽を食べ樹皮を剥いでしまうから、2メートルほどのネットで植樹した木の幹の周りを保護してあげる。

鹿は年間60頭ほど括り罠や箱罠で捕獲して自家消費するか、土に還してあげると、昆虫などのエサとなり、やがて肥料となる循環。

 

杉とイチイガシの混成林。間伐したところに苗を植えたもの。

 

皆伐して一斉に植えた同じ60年生の木でも、植え付けた環境によって生育が左右され、一旦、生育に差がついた木は、ますます日差しが遮られ成長が遅れて太くなれない。

土質の肥沃度や木の勢いなどから、生育のよい太い幹の木を伐り出して、生育差を揃えていくか、生育不良な細い木を伐り出して全体のレベルアップをはかって維持管理していくかを決める。

いま、目にしている山林の姿も、じつはこうして人の手で管理されてきたから、この風景が、あるんですね。

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