読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

佐々木譲著「地層捜査」

2015-05-29 | 佐々木譲
時効撤廃を受けて設立された「特命捜査対策室」。
謹慎明けでたった一人の捜査員・水戸部は退職刑事を加納相棒に公訴時効の廃止を受けて再捜査となった15年前の老女殺人事件を追うことに。
当時の捜査本部はバブル期の土地トラブルに目を向け、加納元刑事もその線を辿ろうとするが、水戸部は、
かつての花街・新宿区荒木町の芸妓老女の過去に目を向ける。
時間経過とともに思い出される過去、別角度から覗いてみれば、違う景色が見えてくるというところから真相に迫るのが面白い。
派手なドンパチや出来事はないが深層を掘り起こし地道な努力がいい。
2012年2月文藝春秋刊

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