7.枕草子 清少納言 2021.1
清少納言の知恵 「逆境の時こそ人の目なんて気にするな」
平安時代、紫式部が「源氏物語」を書き始めたころ、もう一人、才能を現した女性がいます。
清少納言です。清少納言は、天皇の后に教育係として仕えていました。
そこで感じたことを気の向くままに書きつづったのが「枕草子」です。
にくらしいもの。急いでいるときにやって来て長話する人。
軽くあつかえる人なら「後で」と言えるけれど、気が引けるほどりっぱな人の場合は、そうもいかず、なおのことにくらしい。
およそ300の文章がおさめられた「枕草子」。
そこには、清少納言がするどい感性で見つめた平安時代の季節や自然、人びとの気持ちが生き生きとえがかれています。
「夜がまだ明けないうちに鶏の鳴き真似で騙そうとしても、函谷関(かんこくかん)ならともかく、逢坂の関は決して通さないでしょう。
(騙そうとしても、決してあなたと逢いませんよ)」
zarah leander adieu 1977
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