(※『NYガールズ・ダイアリー』について、ネタばれ☆があります。一応、ご注意くださいませm(_ _)m)
NYガールズ・ダイアリー、シーズン4まで見終わりました♪
いえ、シーズン5が第6話で終わるみたいなので、残り6話分見終わってから記事にしようかなと思ったんですけど……とりあえずSATCのパクリ疑惑――と言いますか、「SATCの製作陣さまのほうではそうした認識だったのだろうか」というお話の続きです。
NYガールズ・ダイアリー(以下、面倒なのでNYGDと略☆)、わたし的にはシーズン1と2は「まあまあ面白いかな」くらいな感じで見ていて、シーズン3からだんだん面白くなってきた――と思ってたんですよね。それで、今回シーズン4見て、すごく面白かったわけです
その~、シーズン4の第16話で、「SATCみたい」とバーテンターっぽい女性が言うセリフを見ても、たぶん、1話放映になるごとに、誰かしらがそうした意見をツイッターその他で呟いたりするのかもしれません。でも、わたし的にシーズン4まで見て思ったのは――「これだけ面白いドラマとして成長したんだから、パクリとかなんとか、もうどうでもいいじゃん!」ということだったんですよね(^^;)
ただ、確かにNYGDは、遅だしジャンケン的作品だっていう印象は、シーズン1~2を見てた時、多少は思ってました。つまり、SATCはブッちぎりで面白い作品ではあるけれど、でも「視点としてこうしたところが足りないかも」とか、そういうところをNYGDは切り口として埋めてるというところがあって。
だから、そういうところとか、SATC製作サイドさまから見ると「喧嘩売っとんのか、ワレェ」といったように感じられることだったのかどうか。。。
わたし的にはやっぱり、NYGDって、「SATCに対するリスペクトはあるけれども、悪意はない」といったスタンスしか感じないんですけど、逆にSATCの続編『AND JUST LIKE THAT……』は、NYGDに対して間違いなく「必殺パクリ返し!」を繰り出してる……としか思えないんですよね。これは前回書いたことの他にも細かいところだとまだ他にも色々あって、ほとんど確信犯としか思えませんww
だから、わたし的に「SATC製作サイドさま、あるいは原作者のキャンディス・ブシュネルさんも実はNYGDにご立腹なのだろうか……」と思ったりしたんですけど、何分今はこーゆー御時勢でもあるので――ひとりでも多くの人に見てもらうため、ひとつの話題作りだったという可能性もなきにしもあらずだったり。。。
いえ、アメリカとかだったらたぶん、SATCのファンの方がNYGDが一話放映になるごとに、「SATCと比べてここらへんがダサい」とか「イマイチ☆」といったようにダメだししてた可能性もあるんじゃないかなと思ってて……つまり、これは実は逆も可なりっていうんでしょうか。今回、きっと『AND JUST LIKE THAT……』が1話放映になるごとに、「これ、NYGDに対する当てこすりでは……」、「でも、そもそも向こうがSATCパクッてるわけだからねえ」、「今度は向こうに同じようなことされちゃったわけだ」――みたいな感じでツイッターで盛り上がったりしてたのだとしたら……炎上商法っていうのとはちょっと違うかもしれないけれど、そのあたりで「SATC対NYGD!!」みたいな構図になってたのかどうか。
その~、今CDがあんまし売れない時代だってことで、向こうのアーティストさんで、本当は仲悪いわけじゃないのに喧嘩して、新しく出るCDの発売前だから、「ようするにアピール作戦じゃない?」ってことがあったりするわけですよね。この場合、喧嘩したところには世間も引っかからない。でもやっぱり、「そうすることでCD買ってアピールしてるってことよね」っていうことは、みんなツイッターに投稿したり、なんらかの形で話題にしてしまうという=結局引っかかっとるやんか!みたいな(笑)。
わたし個人の一ファンの私観としては、NYGDっていう作品に対しては、とりあえず今好感しか持ってません。また、SATCは大好きな作品だし、『AND JUST LIKE THAT……』も、7話までしか見れてませんけど、このあたりのNYGDに対する当てこすりに気づくまでは、「流石!!」と思ってました。うん、もちろんSATCの時ほどの勢いはないかもしれないけれど、更年期になった女性には更年期になった女性の体の変化とか不調とか、その他色々問題があって――このあたりのことを上手く作品で表現してるドラマってあんまり(というかほとんど?)ないと思うので、続編は作られるべくして作られたのかな……なんて思ってました
だから、ある意味ちょっとだけ残念だったのです。シーズン1~2くらいまで見てる時だったら、「NYGDはSATCの妹分的作品」とおっしゃる方がいたら、わたしでも「それは言いすぎかも……というか、SATCのスタッフさんが不快感持っても仕方ない」という感じでした。でも、シーズン3とかシーズン4まで見てくると――「わたしたちに妹なんていないわよねェ?」というより、遠い親戚の姪くらいな感覚で認めてあげて欲しいっていうんでしょうか。うん、妹とまでは言わない。血の繋がらない義理の妹でもちょっと図々しいかもしれない。でも、NYGDのスタッフさんはNYGDのスタッフさんですごく頑張っていいドラマを作ったという、このことは動かしようのない事実だから……遠い親戚の姪としてくらいなら認めてあげて欲しい――と、今そんなふうに思っています(一体何目線だか・笑)。
ええと、どうしよう。ここからちょっと駆け足(?)で、急いでNYGDの内容について軽く触れてみたいと思います。あ、ちなみにここからネタばれ☆全開ですので、これから見る予定のある方はご注意を!!
主人公のジェーンは、前回書いた元セックスコラムニストのライアンと別れたよお~!!いえ、彼女がすごく悲しんでたこと思うと、拍手なんかしちゃらめなのっ!!でも、わたし的に顔見るたびに「ぜってーコイツ、生まれつきの詐欺師かなんかだろ?ああん?」としか、どうしても思えず……それでも、随分長くラブラブな期間がふたりの間で続いてたもんで、「このままゴールインしちゃうのかなあ。わたし的にはシーズン3に出てきたデジタル版編集長のパトリックと上手くいって欲しかったのになあ~」とか思ってたのですよ。いえ、最初は最悪の出会いからはじまった相性の悪いふたりだったが……って、フツーのドラマだったら絶対恋愛フラグですって。でも、パトリックみたいな変人、わたし大好きなのに、ただの変人ナマステ野郎として終わってしまったのん……残念!ナマステ野郎斬り!!(古すぎww)。
遺伝子に変異があって乳がんになりやすいことがわかったジェーンは、シーズン4で両方の乳房を切除し、再建手術を受けたことで――主人公なんだけれど、役柄として暗いところを背負ってしまったこともあり、このあたりはちょっと、サットンに主人公の座を譲ってしまったようなところがあったかもしれません。でも、ジェーンのフェミニスト視点というか、まだ二十代という若さでガンという病いと向きあわざるを得ないとか、自分的にはすべて好感を持って全力応援する形で見てる感じだったと思います
そんでサットン。シーズン4で紆余曲折ののちリチャードととうとう結婚したサットンたぶん、このあたりがドラマ全体を通して一番盛り上がったところだったのではないでしょうか。仕事はいつでも全力投球、恋愛にも積極的で自分の欲望にいつでも素直なサットンは、たぶんキャラ的にも一番人気あったのではないでしょうか(あ、わたしは違うけどね!笑)。
憧れのファッション業界で、ずっと夢だったスタイリストにもなれたし(デザイナーは諦めた模様)、ラブラブのイケメン弁護士の愛もゲットして、結婚生活も上手くいき、人生ノリノリ絶好調かと思いきや……ふたりの結婚生活には暗雲が垂れ込めて来――このあたり、すごくリアルでしたリチャードはめっちゃ優しくて、すべての女性の王子さまなんじゃないかというくらいの男性ですが、サットンはとにかく仕事が第一なんですよね(というか、彼の目にそうとしか見えなかったのも無理ない気が)。彼自身、サットンの夢をずっと応援してもきたわけですが……とりあえず、見てる側としてはリチャードはいつでも優しく、15歳年下の恋人の我が儘を聞き、色々なことを譲ってきたと思います。ところが、サットンは赤ちゃんを流産したことで、「今は仕事を頑張って、子供は欲しくない」と自分が思ってることに気づきます。一方、現在41歳のリチャードは、なるべく早く子供をもって、「いいお父さん」、「優しいパパ」というのになりたくてたまらない――結局、この部分のふたりの溝というのは埋まりませんでした。何故かというと、リチャードは自分が最終的に譲れるライン……「ぼくももう41だから、待てるとしたらあと5年」という譲歩案をだしますが、サットンは「5年経っても子供が欲しいと思えなかったら、あなたを裏切ることになる」と、ふたりの初めての大喧嘩は平行線を辿り、和解へは至りませんでした。。。
ちょっとこのあたりの「離婚するかどうか」問題は、シーズン5に持ち越しになってしまったので、最後まで見てみないとわたしもなんとも言えませんでも、シーズン4のサットンの決断には好感を持ちました。実家へ戻り、自分のアルコール中毒の母親が、「今度こそ本当にやめたの」と言った言葉を信じたサットンですが、彼女が再びお酒をやってるようであり、新しい男と旅行中だと知り――そうだ。わたしはこの母親を見て、自分だけはこの人みたいになりたくないと思い、それで仕事がんばるってあんなに心に固く誓ったんじゃないの!!と、初心にかえるサットン。
うん、サットンにもがんばってほしい!!超応援してます
んで、最後にレズビアンのキャット。最初は自分のことをストレートだと思い、女性とセックスするというその最後の壁を越えられそうにない……と思ってたキャットですが、アディーナという魅力的な写真家の女性と出会って、その後レズビアンとなります(でも、さらにその後、男性とも再びそんな関係になったりしてるので、バイなのかなと思います)。
わたし、キャットのことももちろん好きだし、レズビアンのお話も嗜好としてかなり好みでもあるのですが……実はキャットについてはあんまし書くことなかったりするというww本人も、両親に愛されて、何不自由なくポジティヴ畑で育った――みたいに言ってた気がしますが、この理解ある両親が、キャットがスカーレットを首になって無職状態が続くと……「もう家賃払わない」みたいに、手のひら返しをしてきたところ、自分的にはここが一番キャットのエピソードで共感したところかもしれません(あと、ペニバンネタ☆では大笑いしました)。
ニューヨークを舞台にした働く女性の作品って、自分的に家賃問題と絶対無縁じゃないと思ってて。その点、ジェーンはルームメイトと家賃をシェアしてて、一方キャットは割とお金持ちの両親が、家賃だけずっと出してくれてるっていう設定だったのです。ところが、ジェンダー問題のことで、サフォード社のトップであるRJサフォードのことをリークしてしまったキャットは、スカーレットをクビになってしまうという
そんで、キャットはすごく好奇心旺盛で行動力もあって――性格も明るくて前向きで、とっても素敵な女性なのですが、彼女が無職でも「人のために何かしたい」と思い、環境問題のことで抗議活動を行なってたりするのも素晴らしいと思う一方……「あれ?もしこれが男だったら、もしかして例のありがちな問題ってことになる?」と、ふと思ったんですよね。
つまり、環境問題とか政治問題とかSDGsとか、言ってることはめっちゃ理想的で正論なんだけど、そういう理想を追い求めるあまりピーターパン状態になってる男性って――なんかいそうですよね。実際には働こうとせず、女性と同棲して生活費その他、大体出してもらってて、最初はこの女性も、「彼はきっといつか大物になる」くらいな感じで応援してたりするという……ところが、いつしか彼が理想だけ求めるただの寄生虫だと気づき、とうとう家から追い出すわけです。でも、彼が自分の理想をメガホンに向かってしゃべってるのを聞いて、ポッとしちゃった女の子が、新しい恋人になって同棲をはじめるものの、やがて彼がただの理想高いだけのプータローであると気づき、彼女もとうとう彼を家から追い出す。そして彼は、実はこんなことをこれまでの人生で軽く8回は繰り返していて、今38歳なのでした……的な(^^;)
ううん、キャットはもちろんこんなクズ男とは違うけど!あと、最初は反目してたRJの娘のエヴァとくっつくところもすごく良かったと思う。お互い、意見が合わないからこそ、そのことを認め合えた時のゾクゾクと惹かれあう感じが、画面を通してビリビリ伝わってくるところが、自分的にすごく好きだったです
んで、シーズン5でファイナルシーズンということなのですが――たぶん、コロナの関係か何かで終わることになったのかな……と思ったりしなくもないので、ちょっと中途半端な感じで終わるのか、そのあたりわかりませんが――でも、SATCだってその後、続編が作られたわけですしね!NYGDも、コロナが落ち着いた頃に、もし消化不良気味なエピソードがあったら、スタッフさんが再集結して、再び素敵なドラマを作ってくださるかもしれません♪
それではまた~!!