こんばんは。
本日の京都はまだ晩秋を思わせるような、
暖かくていいお天気の一日でした。
早いものでもう12月。
ぼちぼちと「今年も残すところあと僅か…」
そんな声があちらこちらで聞こえてきます。
法師も馳せ走るほどの忙しなく感じる月、師走。
慌ただしさの中にも、今年最後のひと月が
素敵な出来事の散りばめられた日々でありますように♪
さて。
そんな何となく気忙しい12月ですが、
宗流の会社では12月の幕開けと同時に、社内で移動がありました。
とは言え、少人数の小さな会社ですので、人員の異動ではなく
社内のそれぞれの仕事場の移動となりました。
そして、それは宗流も例外ではありません。
約二年の間過ごしたそれまでの仕事場を空け、
新しい席へと移動になりました。
今までの仕事場は、私の今の仕事をするために改装された
小さな町家の一軒家だったのですが、
次からは本社の中の一つの階で社長と二人きりになります。
それまでも社長と組んでの仕事は多かったのですが、
これからは今までの「宗流」の仕事と並行して
また新たな分野の仕事が増えることになりそうです。
今日も昨日に引き続き、引っ越し作業と機器の配置等に
追われた慌ただしい一日だったのですが、
ふと大きく開け放たれた窓へ目をやると、
雲一つない、晴れた青空が広がっていました。
それまでの私の仕事場は表を臨む窓がなかったので、
新しいデスクから見る空の青さをとても眩しく感じました。
実は私は本音では、この移動自体があまり歓迎できるものでは
なかったのですが、その空の青さに初めて新しいデスクでの
私の「居場所」を見つめられたような気がしました。
それはまだ良し悪しを判断するものではないのですが、
でも何となく居場所を実感するには充分な光景でした。
実質的なものや、感覚的なものを含め「居場所」は、
大なり小なり誰しもが持っているものだと思います。
それは自分のお家や部屋だったり、家庭や会社のポジションだったり
自分が心の拠り所にしているものと様々なのでしょう。
またその居場所とする場所は、誰もが自分にとって
心地よくありたいと願うもの。
でも、外的なものを除いた部分でそれを心地よくするものは
自分の心持ち、なのかもしれませんね。
その場所を持つ事、その場所で過ごす時間に対して
無関心や受け身一方にならず、自らもなにがしかの
心地よさの素を探す事、そんな気の持ちようが
その場を良くも悪くも変えていく気がします。
私の新しい居場所…
それが、自分の体温で暖められたシーツの隙間や
大事な人が作る腕の中のように心地よいものになるかどうかも
私の心持ち一つ、なのかもしれません。
日暮れて、今日の帰り道に見上げた大きな丸いお月さまが
夜空に浮かぶ様子や、薄雲がかかる様子を
ごく当たり前の風景に思えたように、私の新しい居場所を
当たり前の風景として思えるようになれればいいなと思います。
では、今月も元気に頑張ってまいりましょう♪
宗流
和装小物 宗流
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