貞享義民記念館
墓参の翌日、安曇野市三郷明盛にある「貞享義民記念館」に、姪の運転する車に乗せてもらって行ってきた。
この記念館は、貞享3年(1686年)に起きたいわゆる「貞享騒動(農民一揆)」において中心的な役割を果たした多田(中萱)加助(嘉助)と義民の功績を記念して、旧中萱村に建てられたものである。
中萱嘉助のことは一揆の中心人物として、処刑されたときに睨んで松本城を傾けたという伝説とともに、子供の時から知っていた。
記念館のパンフレットにしたがって、貞享騒動に経過をかいつまんで述べる。
他藩に比べて過酷な年貢米を課している松本藩に対し、中萱嘉助を中心とする安曇地区の名主有志は農民たちに呼びかけて、年貢米を他藩並みにと松本城前に集まって直訴を行った。万を超える農民が集まったという。
騒動を恐れた松本藩は新たな年貢米の引き上げを撤回するという懐柔策を示し、大半の農民は帰村した。しかし、嘉助ら百数十名はあくまでも要求を掲げて城の前に留まっていた。
これに対して松本藩は要求を認める家老名の覚書を示したため、嘉助らの同士は城の前を引き払った。
しかし、松本藩は恫喝と懐柔をもって農民に要求の放棄を認めさせ、嘉助たちのグループを孤立させて捕縛・投獄した。そして、磔8名、獄門20名という農民一揆史上稀に見る過酷な刑を科したのである。
館内では、先ず貞享騒動の経過を説明する映画が上映された。
安曇野を象徴する常念岳を背景とする特殊効果の描き割りが映し出され、なかなかの迫力であった。
続いて資料展示室に移り、当館部長の寺島俊郎さんから説明を受けた。
貞享一揆はほかの一揆にくらべて記録が多く残されているそうで、そのコピーが展示されていた。
寺島さんはそれらの資料に即して、貞享騒動における中萱嘉助ら一揆の態様、欺瞞・恫喝・分断を策した松本藩の対応を、懇切丁寧に説明してくださった。
質問にも親切に答えてくださり、おぼろげにしか知らなかった貞享一揆を深く知ることができた。
長年の望みが叶い、有意義な1時間半であった。
多田嘉助の墓。お参りに来た人が、墓石の角をたたき割ってお守りとして持ち帰ったそうだ。
トランプ
ドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国大統領に返り咲くことになった。
あまり気分はよくない。
これが生きている間に見る最後のアメリカ大統領になるのだろうか。
もっとマシなのを見て死にたいものだ。孫子のためにも。
東京に木枯らし1号が吹いた。
STOP WAR!
紙面、とても読みやすくなりました。
この騒動のことを初めて知りました。
さすがに信州人、いざという時はどのように動くか?
魅力ある人物がいて誇らしいです。。
トランプの大統領就任は不愉快ですね。大衆迎合的なトランプのスタイルがアメリカで一定程度許容されている事は危険ですね。各国でポピュリズムが勢いを更に増しかねない。そんな警鐘と受けとるべきと思います。
トランプ氏の返り咲きは、気分は良く有りませんね!