筑 波 山
朝夕にベランダから筑波山を眺めている。
孤立峰なので実際より高く見えるが、標高は877mで、日本百名山の中で一番低い山である。
西の富士、東の筑波と並び称されるようだが、高さの差は歴然としていて、ちょっと身贔屓の感じがしないでもないが、『常陸國風土記』にはつぎのような逸話が書かれている。
諸国をめぐり歩く神祖尊(みおやのみこと)が、新嘗の日に富士山に一夜の宿を頼んだところ、富士の神は新嘗祭で忙しいからと断った。神祖尊は「この山は生涯冬も夏も雪が降り積もって寒く、人が登れず、飲食を供える者もなくしよう」恨みを籠めていった。今度は常陸の筑波山に行き宿を乞うと、筑波山の神は新嘗祭にもかかわらず快く宿を供してもてなした。喜んだ神祖尊は、「…天地(あめつち)とひとしく 月日と共同(とも)に 人民(たみぐさ)集い賀(よろこ)び 飲食(みけみき)豊かに 代々(よよ)絶ゆることなく 日々に弥(いや)栄え 千秋万歳(ちあきよろずよ) たのしみ窮(きわま)らじ」と歌った。それから富士山はいつも雪に覆われて登る
山腹に筑波山神社があり、伊弉諾・伊人もなく、筑波山は昼も夜も人が集い、歌い飲食をするようになったという。弉冉の二体が祭られている。ベランダから見て左側の峰が男体、右側が女体である。
なお、茨城県の市町村で、筑波山の見えるところがどこにもないのは一つしかないそうである。
毎年正月には初詣に行き、時にはケーブルカーで男体山の頂上近くまで行っていたが、4年前をもってお終いにした。
信州の山に比べればなんともかわいらしいが、眺めて心休まる山である。
いずれも自宅ベランダから撮影
STOP WAR!
丹羽さんは腕が良いのかカメラが良いのか、とにかく写真が鮮明で、山を写したのが特にいいと思います。
見事な4枚の写真の素晴らしさに魅入りました。自宅のベランダより見る事ができる事羨ましいですね。
写真はすべてスマホで撮っています。デジカメより手軽で性能が良く、画像の保存と転送が簡単で、画像の修正が可能ですので、手軽にバチバチ撮って、後で選んで修正しています。