AI の 歌 心
友人がAIに和歌を作らせていたので、真似をしてみた。
〈設問〉:公園の池に鴨が沢山泳いでいて,その中に白鷺が1羽毅然と立っている。その光景から,俳句を作ってください。
〈回答〉:鴨の泳ぐ 池に白鷺立つ 静かなる
〈設問〉:早春の上高地大正池,湖畔の柳が芽吹き,対岸に冠雪した焼岳が噴煙を上げている。この情景を和歌に詠んでください。
〈回答〉柳芽吹き 大正池の湖畔に 焼岳は 冠雪し噴煙を 遠くに立ち昇らす
設問にある語句を、和歌の形に並べたというだけで、決して上手とはいえない。
もっともこれは提供した素材の問題かもしれない。
次に、2月28日のブログに書いた、俵万智さんの作歌2首の比較をきいてみた。
〈設問〉俵万智さんは,街路樹の銀杏の葉が道路に積もっているのを見て,家の中に葉が落ちてきたら,小さなごみ箱では間に合わないということを想像し,次の二つの和歌を詠みました。どちらが優れていると思いますか。
「わが部屋にイチョウ降らねば小さめのごみ箱探す東急ハンズ」
「小さめのゴミ箱探す霜見月イチョウ降ることなきリビングに」
〈回答〉:両方の和歌にはそれぞれ魅力がありますが、個人的には「わが部屋に銀杏降らねば小さめのごみ箱探す東急ハンズ」の方が優れていると思います。
この和歌は、銀杏の葉がたくさん落ちる様子を具体的に描写しつつ、小さなごみ箱では間に合わないことを想像させる工夫があります。また、東急ハンズという実在する店名を組み込むことで、現代的でありながらも季節感を表現している点も魅力的です。
一方、「小さめのゴミ箱探す霜見月イチョウ降ることなきリビングに」は、銀杏の葉の積もる様子と、それが家の中に入ってくることを対比的に表現している点が面白いです。しかし、霜見月という言葉は古語であるため、現代の読者にはなじみにくいかもしれません。また、"イチョウ降ることなきリビングに"という表現は、いささか言い回しが強調されすぎている印象があります。
したがって、両方の和歌にはそれぞれ魅力がありますが、現代的な表現と具体的な描写によって、身近な感覚を表現した「わが部屋に銀杏降らねば小さめのごみ箱探す東急ハンズ」の方が優れていると思います。
実のところ,俵万智さんは、上の歌に6時間の推敲を重ね、下の歌に到達している。
AIは元歌の方を評価して、その理由もはっきり述べている。
察するに、AIは俵さんの作歌に関するデータを持っていて、それに基づいて評価を下しているのではないだろうか。
しかし,立派な批評である。仮にこれが高校の国語の宿題への解答だとしたら、かなり良い点が貰えるのではなかろうか。先生方も油断できない。
馬酔木の花
3月5日阿見町にて撮影
STOP WAR!
「馬酔木の花」は見事に咲き乱れていますね‼︎
が子供の「思考力」「学習意欲」に悪影響を及ぼさないか心配です。私にはAIとの会話は不可能です。
「馬酔木の花」は見事ですね。