博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

「馬賊芸者」と博多どんたく

2022年05月02日 | 読書・映画
 先日「馬賊芸者」(昭和29年製作/島 耕二 監督/火野 葦平 原作)という邦画を見ました。主演は3年前にお亡くなりになった京マチ子さんでした。何ともすごいタイトルだなと思ったのですが、映画の舞台が博多だったのです。馬賊芸者という名称については2017年の西日本新聞に次のような記事がありました「・・・明治・大正期。日露戦争(1904年勃発)後に満州を訪れた水茶屋券番の芸妓2人が「満州帰りの芸者」と . . . 本文を読む

偶発核戦争

2022年01月28日 | 読書・映画
 私が中学生の頃に初めて鑑賞したシドニー・ポワチエ氏の出演作が上の写真の『駆逐艦ベッドフォード作戦』(ジェームズ・ハリス監督 1965年 アメリカ)でした。東西冷戦の中での軍事的緊張を描いていました。アメリカ海軍の駆逐艦ベッドフォードは、北大西洋のグリーンランドとアイスランドの間にあるデンマーク海峡で哨戒を行っていましたが、ソ連の潜水艦を探知します。艦長のエリック・フィンランダーは、なぜか目の色を . . . 本文を読む

『招かれざる客』から40年後

2022年01月27日 | 読書・映画
 亡くなったシドニー・ポワチエ氏の主演作『招かれざる客』(スタンリー・クレイマー監督 1967年 アメリカ)も興味深い映画でした。アメリカの進歩的な新聞社の社主の愛娘が連れてきた婚約者は黒人だったというお話です。自分は絶対に人種差別をしないと思い込んでいた白人の社主が内心の差別意識に気づいて苦悩するという、1967年という60年代の公民権運動の成果が様々に形を成していった時代を背景として、それでも . . . 本文を読む

「野のユリ」とバベルの塔

2022年01月26日 | 読書・映画
 アメリカの俳優のシドニー・ポワチエ氏が、去る1月6日に亡くなりました。94歳だったそうです。『招かれざる客』、『夜の大捜査線』、『いつも心に太陽を』といった心に残る作品の主演が多かったです。私が初めて鑑賞した氏が出演した作品は、中学3年生の頃(昭和50年頃です)にテレビで放映された『駆逐艦ベッドフォード作戦』(1965年 アメリカ映画)でのベン・マンスフォード新聞記者の役でした。もう47年も昔の . . . 本文を読む

もう一つのアポロ計画

2021年03月20日 | 読書・映画
「宇宙大征服」(原題Countdown ロバート・アルトマン監督1967年制作 アメリカ映画)という映画を見ました。邦題が何だか大げさな感じで余り期待していなかったのですが、実際にはたいへん面白い映画でした。  1967年、アポロ計画を準備していたアメリカNASA関係者は大いにあせっていました。ソ連がロシア革命50周年を記念して月に有人宇宙船を送るのではないかと予測されたためでした。実際に196 . . . 本文を読む