博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

サピエンス減少(続き その3)

2025年01月29日 | 時事
(昨日の続き) 昨日の記事でご紹介しましたように中国のような共産党一党独裁国家でも、少子高齢化・人口減少を国家権力の強制によって解決することは困難なことが分かりました。実は国家権力の強制によって出生数を増やす試みには先例があります。今から90年も昔のナチスドイツで実行された「生命の泉協会(レーベンスボルン: Lebensborn)」という施策です。第一次世界大戦(1914年~1918年)で約250 . . . 本文を読む

「サピエンス減少」を読んで(続き その2)

2025年01月28日 | 時事
(昨日の続きです) 女性の自己決定権の拡大が少子高齢化の原因となるのは、国家が経済成長を成功させた場合です。その実例として日本と韓国が挙げられますが、中国も同様です。中国の出生数は2016年に1,786万人となりピークを迎えました。しかし、その7年後の2023年には902万人とほぼ半減してしまいました。この劇的な減少から中国の人口は西暦2100年には現在の14億人2,520万人から5億人程度まで減 . . . 本文を読む

2025年問題来る―縮小社会は可能か

2025年01月17日 | 時事
(昨日の続きです) 実際に日本において縮小社会は可能でしょうか?そもそも縮小社会とは、どのような社会でしょうか。一つの実例としては、富山市、青森市、宇都宮市などの自治体が2000年代から推進しているコンパクトシティ政策があります。コンパクトシティ政策とは、市街地のスケールを小さく保ち、歩いて行ける範囲を生活圏と捉え、コミュニティの再生や住みやすいまちづくりを目指そうとするもので、2014年(平成2 . . . 本文を読む

2025年問題来るー縮小社会の可能性

2025年01月16日 | 時事
(昨日の続きです) わが政府は、人口減少・高齢化に対して、移民(という言葉は極力使わないのですが)とインバウンドの拡大で対処しようとしています。これは対策の一つとしてはブログ主は「あり」だと思っています。移民と外国人が増えることで「日本と日本人らしさ」が薄れていくことにはブログ主も一抹の寂しさはありますし、欧米諸国で既に生起しているような文化的・社会的摩擦が拡大する不安はあります。しかし背に腹は代 . . . 本文を読む

2025年問題来るー本州四国連絡橋の将来

2025年01月15日 | 時事
(昨日の続きです) 日本国民1億2千万人分の社会システムを構成するインフラの一つである本州四国連絡橋(以下、本四架橋と略します)について、ブログ主には、ある思い出があります。本四架橋は、皆様もご存じのように「神戸・鳴門ルート(1998年開通)」、「児島・坂出ルート(1988年開通)」、「尾道・今治ルート(1999年開通)」の3ルートが建設されました(上の図をご参照ください 注1)。しかし建設工事中 . . . 本文を読む