昨日本ブログでご紹介した「裏・六本松」の2階に書店カフェNautilus(ノティリュス)というお店があります。その名の通り本屋さん+コーヒーなども飲めるお店です。店主は日本語の達者なフランス人のジャンマリー・プルドン氏。フランスで書店の専門学校を卒業したそうです。主にフランスの作家の絵本や漫画から文学、哲学まで様々なジャンルの本が揃っていますが、2割ほどがフランス語の原書でした。その中にアメリカのSF作家ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』(Neuromancer)の原書らしきものがあったので、手に取って見るとフランス語版でした。1980年代に一世を風靡したサイバーパンクの古典です。私も80年代に実際に読んだかどうかあまり記憶が定かでないのですが、作品の主要な舞台が日本の千葉市(!)だったことが妙に心に残っています。その割に登場人物に日本人は余りでてこなかったような記憶があります。作者のギブスンはアメリカ人ですが、カナダ在住だったことを思い出したので、もしかすると原書はもともとフランス語で書かれたのかもと(カナダのケベック州にはフランス語文化圏があります)思って調べてみたら英語で書かれたそうです。
結局、ヴォルテールの『寛容論』(光文社古典新訳文庫)を一冊買ってコーヒーを一杯いただいて帰りました。