謎だらけでしたが、遂にここを引き払うまで誰とも顔を合わせることは無かったのです。
西尾久という町も不思議な町でした。道は細く、車がすれ違うのもつらそうです。ここから荒川放水路まで数キロに亘って商店街がありました。夜は早く閉まってしまうので余り利用できませんでした。
荒川まで出るとそこには堤防に沿って都電荒川線が走っています。そこは人気番組だった「3年B組金八先生」の舞台でもありました。
近 . . . 本文を読む
そこは不思議な場所でした。住民がよく分からないのです。一応挨拶にとは思ったのですが、いつ行っても誰もいないのでそのうちあきらめました。その頃少し落ち込んでいて挨拶なんてわずらわしかったので、幸いでした。
でも誰かしら住んではいるらしいのです。例えば若い女性向けのファッション雑誌が廊下に古雑誌として梱包されて積んでありました。若い女性が住んでいるのだろうか?結局、よく分からないままでした。社会人 . . . 本文を読む
田端駅の改札を出て高台からのスロープを降りていくと、先ずJR高崎線、宇都宮線の踏切が見えてきます。そこを渡って明治通りを越えると、荒川区に入ります。住所は西尾久という地域です。昭和40年代風の住宅と商店が入り混じった典型的な下町が広がっています。実は昔、私はこの町に住んでいました。私は無意識の内に田端駅前のホテルメッツを通り越して、西尾久にまで入り込んでいました。ああ、昔通った風呂屋がある。コイ . . . 本文を読む
神奈川県内で仕事があり、1日だけ上京しました。北陸もそうでしたが、首都圏は1日湿っぽい感じでした。
夜、Catalystさんと食事をしてお別れした後に、さて今晩はどこに泊まろうかと思案しながら山手線に乗っていると、JR系のホテルメッツの建物が目に付きました。以前、千葉の津田沼で泊まった時に大変快適だったので、そこしようかと思い下車しました。その駅は田端駅でした。ホテルメッツは田端駅とか津田沼駅 . . . 本文を読む