【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

休ませてくれないよね。。(日本人の病)

2010-03-02 05:57:02 | IT土方(マネージメントの質の低下)
どっちもどっち、なんだけどさ。
1週間夏休みとったとしても、ケータイには電話かかってくるし、モバイルで仕事のメールはチェックしてしまう。それどころか、重要なメールには休暇先からレスしてしまう。

休暇をとる前日にはなぜか挨拶まわり。。「申し訳ありませんが休暇をいただきます」と。
なんで、休むのに詫びをいれにゃあかんの?
それどころか、「いつでも、ケータイはONしていますので、何かあったら連絡ください」と、宣言してしまう。。

僕が最近とみに思うのはさ、こういうことを言わせる上司は、言ってる本人よりもっと悪いよね。
少なくとも部下の健康管理は考慮すらしていない。

休暇ってのはリフレッシュのためにとるんだから。リフレッシュは完遂しなければならない。それはビジネスマンのミッションなんだよ。
そして、部下がリフレッシュするよう促してゆくのが管理職のミッションだと、僕は思うのだが。


会社の規定がうるさくなってきたから、という外圧的理由で、休暇はゼッタイとれ! と強制するバカな上司がいる。
(この「上司」というのがおそらく、モロ僕と同世代なんだよな)

なぜバカか? といえば、今かいた理由ね。部下の健康を気遣って、ではなく、部下が有給を消化しなければ自分がオコラれる(自分の査定に響く)から、そういう発言をする。

さらに、「休暇はゼッタイとれ!」(でもやることはきっちりおわらしとけよ)と暗に脅す。1週間も休めば、仕事に穴が空くのはアタリメーだろ、と思うんだけどね。

結局、休めといってんのか、休むなといってんのか、どっちなんだよ! と、逆ギレする権利はあると思うんだよな。
部下は、ひでー上司を持つと大変だよな。。仕事だけじゃなくて「休み方」でもって査定に響いちゃうから。


こっから本題。


テクノロジーはビジネスマンを不幸にしている。
ということに気付いている人間は少ないし、特にこのギョーカイの人間は、テクノロジーの進化をもろ手を挙げて賛成、という輩が多い。

だからケータイもモバイルも持ち歩くし、自分が「つながっている」ことを感じるためにメールチェックなどしてしまう。

自分が常に何かとつながっていたい、っていうのは勝手だけどさ、別に仕事とつながってなくともいいんじゃない? 仕事としかつながれないのか? と皮肉のひとつもいいたくなる。

ビジネスマンはオン・オフ切り替えはものすごく大事だと思うのだが。。このギョーカイの人間は切り替えがヘタというか、切り替え自体をしたがらないというか。。
良いほうへ考えれば、ムカシのエンジニアは、仕事で趣味っぽいことをやれていた。その時代はよかったのかもしれない、確かに。

でも今は違う。。

現場におけるリーダ像

2010-01-05 06:13:45 | IT土方(マネージメントの質の低下)
少なくとも現場作業においては、慕われるリーダというのは、もしまたそのリーダが現場復帰したとしたらゼッタイにかなわない、と皆が感じている、いうのが大前提だと思う。

逆にいえばそのぐらい突出していたからリーダになっているわけでね。
「突出してる」理由は、才能がある、でも、愚直にずっと平社員だった、でもどっちでもいいのよ。はやかろうが遅かろうが、その現場作業の技術があれば。

だから、転職とか配置換えとかでぽっとやってくる、その現場のことを何も知らないリーダなんて、サイアクだよね。
現場の人間から一から作業を教わるなんてさ。


いわゆる「現場作業」じゃない組織、集団におけるリーダ像ってのは、また違ってくるんだけどね。

つまり、現場のリーダってのは、いかにそこの閉じた世界のスキルに秀でているか。

でも、そもそもの「リーダ」っていうのは、そういう「風格」みたいなもんだよな、必要なのは。
小手先の技術じゃなくてね。

参謀役とリーダシップ

2009-12-10 05:50:16 | IT土方(マネージメントの質の低下)
参謀役というとどうも、「暗躍する」ようなイメージがあるのだが、暗躍せず、陰に隠れずにリーダシップを発揮するような「参謀役」になりたい。
僕の、なりたい人物像のイメージはそんな感じ。

参謀役というのは、状況を俯瞰してみれる。オイラは、そういう見方をするように自分を鍛えてきたので、自身はある。

ただ、状況を俯瞰する人間はえてして評論家になってしまう。自分の手を汚そうとはしない。だから、そうはなりたくない。
状況を俯瞰してみてかつ、リーダシップを発揮できるような人間。

「こうしたらよいのでは?」と、上にも下にもはっきり述べることができる。そんな人間が理想。


「リーダ」っていうのは「マネージャ」と違って手を汚す人間である。と僕は思う。(だから、タイヘンなのだ)
手を汚す分、責任は少ない。責任は少ないことを卑下する必要はまったくない。手を汚しているのだから。それが仕事なのだから。

僕はギョーカイの最底辺層に棲息しているので、「手を汚す」のがデフォだし、「マネージメント」はそもそも求められていない。最底辺層の土方にまでマネージメントを求められてきたときはそれはマネージメント層の怠慢なのだ。

「リーダ」であれば、自然に推挙されてリーダになるというのであれば、それが理想だ。現場が求める人間がリーダになるべきで、逆をいえば現場が求めていない人間がリーダになると士気が下がり、生産性も落ちてくる。

マネージメントは別に、現場が求める人間が推挙されなくともかまわない。というか知ったことではない。もともと手を汚す層とマネージメントは相容れないものだから。

「意見があったらどんどんいってくれ」はキケン、キケン!

2009-10-26 05:51:58 | IT土方(マネージメントの質の低下)
ま、だいたい、「どんどん意見があったらいってください」と言い出すリーダは、ウソだよな。

なぜかというと、そういうことを言い出す時点で、自分の器の小ささを露呈してるようなもんだから。

どんどん意見があったらいってください、っていうから、お望みどおりいってやったら逆ギレしたっていう例は、何度も経験している。

こっそり裏で手回しされて現場をクビになったことも、あったよ。

クビになったのは痛かったけど、言いたいこといえて、相手をサンドバック状態にしてやったから、とんとんだったかな。

そういうヤツって飲みの場でしか強く出れないようなヤツだから。。ま、たかがしれてるわな。

決まったスケジュールには、優先度はない

2009-07-18 09:51:54 | IT土方(マネージメントの質の低下)
とある優先度低の案件があったとして、納期がどんどんうしろ倒しになってゆくのは、しょーがないと思うのね。優先度が低いんだから。。

でも、だいぶうしろのほうにまわされて。。それでも決まったものは、遵守すべきだと思うんだわ。そう決めたのなら。

優先度が高かろうが低かろうが、皆で決めた期間内にやろうっていう、それだけのこと。優先度が高いことは最初にやり、低いことは後でやる。

アタリマエだと思うのね。


タチわりーのは、のべつまくなしに同じ優先度で、周りに言われるがままに複数案件のスケジュールをたてていくヤツが、多い。
つまり、ムリなんだよ。これは後回し、これは先に、というふうにアタマをまわすことすらできない。

特に、複数案件をかかえることが多いリーダクラスがね。。スケジュール管理をしないんだよね。

実は、自分の中で仕事の優先順位づけはできているくせに。。それを表に出すことはせず。
それをメンバーに「表明」しないから、迷惑がかかる。


たとえば3案件あったとしてほぼ同じ時期にリリースです、と。3案件の担当3人がそれぞれ、自分らの思惑で、(偶然)同じ時期にリリースしたいと言い出す。

それを調整するのはリーダのはずだ。人的リソースは有限なんだから、リリース前のピークが3案件同時にはしってたらパンクするのはあたりまえ。


でも、そこでリーダが意思表示しない。やりたきゃそうすれば(どうせ、ぐだぐだになるんだし)って感じなんだよね。

リーダがそれでどうする? 示しがつくか? そんなんで、メンバーにスケジュールを守れといえるか?


。。我ながらうまく書けてないけど。。チーム内で走っている案件の把握と、適切なリソース配分をできないリーダがホント多いよね、ということ。
「任せている」という大義名分のもと。。

現場感

2009-07-16 06:39:20 | IT土方(マネージメントの質の低下)
「現場感」というかね。。
ふんぞりかえって指示を出す人間に対して反発が大きいのであれば、管理職は全廃して、すべて「リーダ」にして、常に現場にいるような職場づくりを心がければいい。

そもそも、管理職になるのは現場から離れるためではない。


と、言うのはカンタンだけどね。。

管理職の多くはもともと現場出身であり、おそらく今でも現場に出れば、平社員よりも作業はよくこなすはずである。
当然なのだ。人生経験も積んでるし、そもそも現場で優秀だったから管理職になったはずなのだ。

でも、そんなこと(管理職が現場にでてゆく)したら下が育たないような気もするし。。
逆に、リーダが現場にいることにより、その「背中」を見て下は育つような気もするしね。

どう転ぶかは、その現場によるんだろうな。


少し脱線するけど、社長が率先して掃除する会社は伸びる、ってのはあるみたいだけど。。掃除するっていうのと現場に出るというのは、違うかも。

管理職、上層部は「謙虚であれ」ってことだよね。それはアタリマエ。ふんぞりかえるために管理職やってんじゃねーんだぞアンタらは、ってこと。

リーダクラスが「叱ってほしい」じゃあねえ。。

2009-07-13 06:11:13 | IT土方(マネージメントの質の低下)
いってくれるヒト、叱ってくれるヒト、理不尽でなく指摘してくれるヒトを渇望しているというか。。

最近の管理職ってそういうヒト、多くない?

指摘してあげると、「あいつがそういってるから、仕方ないから動く」という言い訳ができるから。。


そもそも管理職ぐらいになったら、指摘されて始めて動くんじゃなくて指摘される前にとっくに気がついて手は打ってなきゃならない。


最近のリーダさんとかでよくあるのが、仕事を抱えすぎていて。。
部下にも仕事をふることができず、パンク寸前のところで、どこかで指摘してくれる「救世主」を待っている。

自分がボトルネックになっていることを自覚している。でも、行動を起こさない。

なぜ待つ? 問題がわかっているのであればなぜ行動を起こさないのか?
「パンク寸前で動けない」というのを言い訳にしていないか? 現状のやりかたで動けないのであれば朝でも夜中でも、時間を捻出することは可能だろう。

誰かが助けてくれるのを待つ。さらに、恩を仇で返すかのように、救いの手を差し伸べても「遅いんだよコノヤロー」みたいな感じでね。。
「このオレが困ってんのわかってただろ? 早く手を差し伸べてこいよコノヤロー」って。

こういうヤツの下につくのは、不幸なんだよね。オイラは外注だから、必ず現場ではプロパのリーダの下につくことになるんだけど、おおよそどの現場でもこういうタイプのリーダにぶちあたる。
自分がリーダのくせに、外注がやってくるとマネージメントから何からすべて丸投げしてくるようなヤツ。「高いカネ払ってんだから」と。。

だったらオマエの存在意義は何か? と、問いたいよね。たとえば「片腕」がほしいんだったら「片腕」にすべてを委ねちゃダメだろ? ってことだよ。

管理職はアタリマエの仕事してくれ

2009-07-01 06:16:35 | IT土方(マネージメントの質の低下)
ちょっと前に、僕が常駐させていただいていた現場で。。

「ムカシのマネージャはよかった」っていうハナシが、そこかしこから聞こえてきていた。もう、ほとんど伝説。。

オイラ自身はそのマネージャさんとは絡まなかったんだけれども。。

で、何がよかったのか、ってのを聞くとね、
・(いそがしいヒトなのに)メールがすぐかえってくる
・ハナシに説得力がある。(アタマいいんだろうなあ、みたいな)
・取引先にも信頼がある
・趣味が多い遊び人(プライベートも充実!)
・夜はすぐ帰るけど、朝はすごく早くにきていた
・自腹でグリーン車通勤していて、通勤中にノートPCひろげて仕事していた

などなど。

このハナシを聞くとね、確かにこのマネージャさんはやり手で、デキるヒトだったのだろう。

でもね、誰でも名前は知っている一部上場企業のマネージャ以上の人間であれば、このぐらいやるのがアタリマエじゃないの?

いや、これぐらいはやってもらわんとねえ。。

だから、このようにいつまでもいつまでもムカシのマネージャへの思いが消えないということは。。今(つまり、僕が常駐していた時期)がいかにひどかったか、ということなんだけどね。

いや、ひどいってのは言いすぎか。僕がいた時代のマネージャさんは、ただの凡人であって、一流企業の管理職として統率していく器に欠けていた「だけ」なんだよね。

名の通った企業になると、部下、若手だって選抜された人間なわけで、そういう人間たちを何十人何百人と統率してゆくんだから、器は必要。

選抜された人間の中でさらに選抜されていなければならない。
だから、完全年功序列はやめてくれ、と。ただの凡人にマネージメントを任せてほしくない。
それはオイラたちのような、企業に常駐する人間が、困る。


使い倒す

2009-01-10 06:19:19 | IT土方(マネージメントの質の低下)
会社ってさ、もぐりこんでみるとわかるけど、人間を使い倒すよねえ。。

特に、社員、そして、以前話題になった「名ばかり管理職」を。


社員を「育てる」というビジョンは、ない。いや、ないというか、管理職にさせてあがり、っていう感じかな。

管理職研修(管理職になった後の)なんてさ、机上だから、机上。

そしてそもそも、管理職にさせるまでの研修プロセスも、ずさんだからなあ。

オイラが書いてる「育てる」ってこれ、IT系のスキルアップのことじゃないよ。もっと「いろいろなこと」。「社会人として!」みたいな。


目前のプロジェクトに、そのへんに転がってる人間たちをパズルのようにあてがうだけ。足りなきゃ外注をかき集めて体裁だけとりつくろう。(外注をかき集めるのも「名ばかり管理職」の仕事)


ビジョンがない、ってのは特にこのギョーカイでヒドいんだろうなあ。ITギョーカイは人材流動性がハゲしいという事実にギョーカイ全体がアグラをかいてしまっていて、ヒトを育てようという気は、ない。
育てても逃げられるだけだからなあ。

でもさあ、ウチは(ホンキで)育てる会社だよ、という姿勢を見せれば、優秀な人材は集まると思うんだけど。
カネよりもさ、じっくりと育ててもらえるという安心感のほうが大切だよね。

いまこのギョーカイでもっとも必要なのは、経営層の「覚悟」だろうねえ。育てるということ、そして、「育てる」ということにそれを単なる間接費だと思わずに投資すること。

執務中に雑誌なんて論外

2008-10-07 05:09:05 | IT土方(マネージメントの質の低下)

だいたいどこの現場のマネージャーも、同じことをいっていた。勤務時間で実作業は7~8割ぐらいでいいよ、と。残りの2割以上が自己研鑽にあててスキルを上げてくれ、と。本を読むのもいっこうにかまわん(ただし!自分がアサインされているタスクに遅れがなければ)、と。

そして、自己研鑽はここで働くみんなやってほしい、と。つまり、社員だろうが外注だろうがハケンだろうが、等しく自己研鑽の機会は与えられるべきだ、と。

美しいねえ。。


ところで、どうだ? 外注が現場で本読んでたら。
前にも書いたけど、必死こいて作業の生産性上げて、時間つくって、執務時間内に本を読んで自己研鑽に努めたとしても「あいつヒマなんじゃね?」と不特定多数の人間に思われてツブされるだけだ。
つまり、余計な敵を背負ってしまうってことだ。

それを本能的に回避するために、誰もが「余計なこと」をしなくなる。
「余計なこと」を誰もしないから、その現場のスキルは上がらない。生産性も上がらない。

生産性が上がらないから、負荷が上がり続ける。