【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

社長が商品

2010-06-25 05:08:41 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
それにしても、「社長が商品」っていうのはどうなんだろな。。
イトイ新聞とか、矢沢永吉さんとか。。

そういえば、プロレスはずっと社長そのものが商品だったな。。
まさに「プレイングマネージャ」か。。


社長が看板商品だと、「ワンマン」すら通り越してしまう。
いや、世の中の多くの成り上がり社長は、メディアに露出したがりで、看板商品になりたくてなりたくてしょうがないんだろうね。
そのために社長になった、ともいえるのかな。

下請けは間接的にシステムに携わる

2010-05-28 06:28:22 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
まァ正直いえばね。。

人生の大部分を、下請けで、つまり他の会社のシステムに寄生して神経をすり減らしながらいきてゆくというのは。。

そこで、「喜び」というかね、直接的に顧客の満足を感じられればいいんだろうけど。。下請けだとそれも薄まってくるからなあ。

その、関わっているシステムの「難易度」とかじゃあないんだよな、結局は。


こういう悩みは下請けの宿命なんだろうけどね。間接的にしか携われないというのは。。
それも「縁の下の力持ち」と考えられるほどまだ悟ってはいない、ということか。

顧客とSIerのフシギな関係

2010-05-26 06:46:45 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
SIerが、客先に常駐する。

そすっと常駐メンバーは、下請けから選んで、「勝手にやっとけ」と放っておく。
プロパは、客先にひとりはいないとひっかかるから。。窓際みたいなヤツがひとり、リーダとしているぐらいで。


でね、SIerと顧客との打合せになると、同じ会社同士で対峙することにある。
客先に常駐しているメンバーが、顧客側の担当として、打合せに出てくる。
これは、みなさんよく知ってると思うけど、ホントよくあることだよね。


で、面白いのがね。。
SIerの立場の人間のほうが、出世頭だったりキレものだったりするんだけど。。
客先に常駐させてるヤツは、下請けだったりつかえねーヤツだったりするわけでしょ。

でも、出世頭のほうが、顧客側のつかえねー下請けのヤツらに、かたちだけペコペコしてるわけね。
障害のときとか。。
下請けの人間が「困るじゃないですか!ちゃんとしてもらわないと!」なんつって日ごろのストレス発散して。。
SIer側は「申し訳ございません!」とかペコペコしてるんだけど、内心舌を出している。
「けっ下請けのくせに。。常駐させてやってんのによ、クビにすんぞオラァ」なんてさ。

なんかクダラねえ演技してるよなあオレたち、って、思ったなあ。

集団就職よふたたび

2010-01-29 05:34:38 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
このギョーカイ、とくにインフラは、地方からの「集団就職」を大量に受け入れるべきだと思う。
時はきた! 今こそ戦後の集団就職を復活させるべきだ。

プライド高きニートくん、フリーターくんたちは単調なオペレーションなどやってられんだろうが、地方の無垢な高卒、専門卒の「金の卵」たちに10年、死ぬ気で働いてもらおう。(どこかのおエラいさんの発言のあてこすり)

そもそも僕みたいな現場の人間からみると、なぜオフショアするのかわからん。ガイジンとのコミュニケーションを結局現場に押し付けんだろ? グローバリズムがどうのこうのいって。

ガイジンはそもそもコミュニケーションがとれない存在だ。ということは、昨今かまびすしい「コミュニケーションスキル!」は最初から欠如してるじゃねーか。
現場に投入されたら日本人もガイジンも関係ねーだろ? ガイジンだけは突出した「スキル」を求めて日本人には求めないっていうのか?
日本人には「コミュニケーションスキル!」を求めてガイジンは聖域か?
んなわけにはいかないだろ。


「現場」ってのは結局外注の集まりだ。現場を底辺で動かしてんのは外注だ。で、現場の外注どうしのコミュニケーション摩擦をあえて発生させようとしている。それが要警戒。
いわゆる「ガイジン部隊」を送り込むおエライさん方はそれを高見の見物だろ?


「外注」とガイジン。。なんと似たような存在だろうか。



働く、とは

2009-12-02 06:23:03 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
何回も書いてるのかもしれないけど、
オイラの高校大学の同期とかのさ、いわゆる「何億のカネを動かしてますよ」的発言に対して、やっぱり違和感があるわけね。

そういうヤツらはもう日本経済の中心ですらあるから、管理職とかになってへーきでそういうことを言う。
でもオイラは、違和感はあるけれども、90%以上、そういうヤツらのことを頼もしく思っている。ココロからエールを送ってはいる。だが。。


そもそも「働く」とはなにか?
ひとつ。シンプルな経済原則である「安く買って、高く売る」。さっきの「何億のカネを動かしてますよ」は、突き詰めればこれに該当するのだと思う。

もうひとつはね、「何か」を行って、それにより結果を出して、それにカネを払ってもいいと考える人間が一定人数存在して、カネを受け取る、と。
オイラはもちろんこっちだ。

前者と後者には、大きなミゾがある。このミゾについて、今後、今よりももっと考えてゆきたい。

それにしてもこんなシンプルな経済原則に気付いたのが30代後半だってんだから。。遅すぎるよね。(しかも経済学科卒ですから!)


オイラはフリーでやっているわけで、オイラが行う作業の方向性、品質について、幸いにも今現在、カネを払おうと思う会社が存在する。

ただしそのカネは、一過性のものだ。つまり、働いた分だけ払う、という形態。
別にそれはそれでいい。こちらも合意しているのだから。

「結果」に対してカネが払われるのであって、その結果というのは、出したらおしまい。

何を言いたいかというと、本来は成果物に対してカネは払われているはずなのだ。
だのになぜ、オイラたちは、日雇いドカタのように、人月単価でカネが払われるのだろうか?

なぜ、人月働いたエビデンスとしての「勤務表」をもってカネが支払われるのか?
オイラはフリーになってから一度も、「物品」を納品したことはない。「システム」を納品したこともない。ソースコードをCDROMで納めたこともない。

だのになぜ、オイラは暮らしていけるのだろうか?

という根本の疑問に、立ち返る時期がきているんだよなあ。。
でもこの先はパンドラの箱なのだ。

「現場と合わない」ということは少なくとも現場にはいるということ

2008-09-23 05:16:54 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
我々IT土方は、そもそも現場と合わなくて引き上げるヤツが多い、という事実にほっかむりしていないだろうか?

「現場と合わなくて」を単なるわがままととらえられていないだろうか?(いや、いる)

アウェイなんだから合わないのがふつうだろ。。


オイラたちはロボットじゃねんだから、アウェイの現場(客先)にいりゃ、そりゃいろいろあるわな。

フリーターやニートが「自己責任」っていわれちゃうように、オイラたちIT土方が現場現場を渡り歩いていると「ふらふらしてる」と思われ、フリーターと同じようにみなすヤツがいる。

特にそういう偏見を持っているのは、オイラたちを雇う側の、上位SIerの管理職。
そういうヤツはもうほとんどエンジニア精神を裏切ってサラリーマンと化してるからなあ。。(一概にそれが悪いともいえないのだが)

でもオイラたちはもしかしたら多重請負が常態化しているこのギョーカイの最底辺層を担う「犠牲者」かもしれないだろ?

そこから目を背けんじゃねーよ。オイラたちIT土方がいないとシステムはたちゆかなくなるぞ?

オイラたちが調整する相手は、自社だけじゃなくて、現場、つまり客先だけでもなくって、もし多重でいろいろピンハネされてんだとしたらホント、いろんなヤツが調整相手として登場するわけだよ。

そりゃ疲れちゃうよなあ。いろいろなヤツが登場したらひとりぐらい合わないヤツはいるだろ、ゼッタイ。
特に、ピンハネしたくてしょーがないヤツらなんて、悪人のほうが多いんだから。オイラは基本、善人だから悪人とはハナシあわねーよなあ。


オイラたちはグレーゾーンを自覚的に回遊してる。という点でフリーターとはちょっと違うような気がする。アイツらは単なる「アルバイト」だから。つまり、その存在はおおいに認められているというか、とにかくグレーな存在ではない。

オイラたちは自らグレーゾーンに入り込んで、貪欲にカネをゲットしにいっている。これは「ビジネス」だ。

でもな、ニートたち、とやらも自分たちが「犠牲者である」とほざいている。オイラも、自分がこの多重請負構造の犠牲者なのではないかと確信している。

ぜんっぜん違うと思わん? なんで「働けないから職をくれ」っつってるヤツが犠牲者なんだよ。
オイラたちは現在進行形で働いている。そして多段にサクシュされ続けている。こういう構造のもとでないとオイラたちは(今は)生きられないのだ。悲しい人種なんだよ。。

要員品質と「間で抜かれる」ということ

2008-09-21 05:57:16 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
ハケンのヒトたちも、客先やSIerに常駐する何次請けかのIT土方も、同じような身分だ。

プロパはよくハケンさんに対して「つかえねーなー」とグチをこぼしている。
それはズバリ、よく休むからだよね。突然休暇。

確かに、突然休まれるのが続くと、信頼は失われるよな。「つかえねー」というよりは、「計算できない」というコトバが近い。

ハケンは、勤務先から直接指示による作業だから、はっきりいってその場に出勤してこないことには、どうしようもない。


でもさ、それは、人件費をケチってるからだろ? ともいえるわけだ。

そういう品質の人材を、安く雇ってんだよアンタらは。
もしも、「カネはらってんだからせめて毎日出勤ぐらいしろ」というのであれば、おそらく、毎日出勤して粛々と働く人間に対する評価はもっと高くあるべきなんだ。

具体的にいうと、時間単価¥2,800で雇って、実際ハケンさんには¥1,600支払われてるとするならば、ぽつぽつと仕事に穴を開けるぐらいの仕事の品質が¥1,600ぐらい。要員は確実に、自身に支払われているカネ分の仕事しかしない。

企業はハケン会社に¥2,800払ってるからっつって末端の要員に¥2,800の仕事しろとはいえねんだよ。
それ、わかってんのかなあ? 企業って。

人身売買案件

2008-07-06 05:31:10 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
最近、とある会社の営業と話していて、いまさらわかったことがある。けっこう衝撃的だったんだけど。。

システム営業がとってくるのは「案件」であって、人身売買などとはこれっぽっちも思ってないらしいんだよね。すごいコト(発見)だよ、これは。

たとえば常駐運用の「要員募集」は、「12人月の運用案件」なんだよ。彼らはそう、洗脳されてるんだ。開発案件も構築案件も運用案件も、案件は案件。

オイラ、相当長くこの現場にいるのにさ、そういう営業の「考え方」を、理解してなかった。
中堅SIerとかの人身売買営業マンって、完全にエンジニアハケンの営業と同一カテゴリだと信じて疑ってなかったから。


零細のSIerとかは、中堅から「いいヒトいない?」「ヒト出して!」って、ことあるごとに言われてんのに。。それは単に「ヒトをくれ」といっているだけで、「案件を出す」なんてこれっぽっちもいってねーじゃんか。

だから契約内容が「プロジェクト支援(案件)」とか、玉虫色になってくる。

アンタらは、「システム」じゃなくて「人間」の売買をしてんだよ! それを自覚しろって。

人身売買業

2008-06-06 05:06:48 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
しっかしなんで、「起業」までして人身売買業をやるのかねえ? オイラには理解不能だけれども。
「人身売買業」とは「零細SIer」のことだよ。つまり、企業やPJにヒトを出して自転車操業してないとやってられない会社。

そこに「高い志」はあるか? まったくねーだろ。

そういう会社を興したはいいが結局社長である自分が企業にハケンされている、という会社を何社も知っている。
大手だって部長クラスが客先に常駐しているケースがままある。

そもそもそんな「ビジネスモデル」でいいのか?

エンジニアハケンと、囲ってプロマネ丸投げ

2008-04-07 05:51:31 | IT土方(グレーゾーン派遣について)
ベンダーに外注するんじゃなくって、自分んとこの情シスに、エンジニア派遣を囲うケースね。

たとえば、ハケンのネーチャンだったら、事務処理フローの中のさらに作業的なことをやりにくるわけだ。

そしてエンジニア派遣は、情シスの事務処理、定型処理をやらされるような感じ、かな。ある程度専門知識とか、必要とされてくるから。

あとは社内のパソコン対応と、ファイルサーバ、DHCPサーバの運用管理とか。。

そこで、「使い勝手のよい」(イコール、すぐクビをきれる)エンジニア派遣にご登場願うわけだが。。
まあそれだったらパソナ○ックとかインテ○ジェンスとかそういうところのエンジニアを引っ張ってくればよい。

そういう「作業」だけじゃなくて、情シスってのは「プロマネのマネージメント」もしなきゃならん。設計構築を請け負うのはベンダだとしても、定例会とかでケツを叩いて、進捗を監視しなきゃならない。
なぜなら、ベンダーに外注した作業というのは、ほっとくと必ずサボろうとするから!  必ず、遅れるから!

ベンダのケツを叩くのは、たぶん、サラリーマンじゃムリだよね。ヤツらは専門用語で反撃してくるから。
企業側の情シスにはある程度ベンダと会話できる人間がいなければならない。
情シス全体のサラリーマン化はムリだから、プロパだけサラリーマン化してカネ勘定して、ベンダ窓口はエンジニアを派遣のネーチャンのように雇えばよい。


このハナシでオイラが問題にしたいのは、ね、情シスに、ベンダが潜伏している、という事実だ。

設計構築はベンダにやらす。そして、提案もシステムコンサルに外注する。カネ的には提案フェーズがいちばん大事だから(経営層にプレゼンして予算をとらにゃならん)、コンサルとのやりとりは、「サラリーマン」(プロパね)がやる。
で、そこから下の工程の、ベンダに丸投げのところのマネージメントを、さらにベンダを社内に囲って、丸投げする、と。

ここまでは、まだいい。

最後の工程というか、運用のところ、ね。運用はデータセンターとかにアウトソーシングするんだろうけど、データセンターから上がってくる障害報告とかさ、月次報告とか、運用で発生する変更案件とかさ、そういうのってホント、ちょこちょこあるから、そういう面倒もみなきゃならん。

それと、社内のマシンルームにほうってある、それほどクリティカルでないサーバもある。これの面倒もちょこまかと、けっこう大変だ。(「つながらない!」対応とか)

その面倒も、社内に囲ったベンダがみている。なぜなら、運用のおもりなんて情シスのプロパはやりたくはないんだから。
このあたりから、グレーになってくるね。

「グレー」ゾーンというのは、社内にベンダーを囲う、というパターンと、単発でエンジニア派遣を雇う、という形式とは、おそろしく違うんだよ、ということ。

なぜなら、このギョーカイにいるヒトはよーく知ってると思うんだけれども、エンジニア派遣は現場プロパの指示に従ってよい。勤怠も現場に従う。
でも、社内に囲ったベンダーとは「業務委託」になるわけだから、本来指揮命令は発生しない「はず」なんだ。
これが、契約的な丸投げだよね。
○○案件を○○社に丸投げしたから、社内で囲った△△社には、カットオーバまでそのおもりをよろしく!(あとは知らんよ)という丸投げの仕方。


さて、○○システムの運用を○○社のデータセンターに丸投げしたから、ずっとそのおもりをよろしく! という丸投げ契約は、可能だと思う。

次のパターン。単発で雇ってるエンジニア派遣に、データセンターから上がってくる報告とかのおもりをさせるパターン。
これも、アリだと思う。

さて、(長かった。。)最後に、社内に囲っているベンダーに、「柔軟に!」「主体的に!」を暗に要求して、設計構築ベンダーの監視から、データセンターの運用のおもりから、社内のパソコン対応、社内のファイルサーバ対応までやらす。もうぜーんぶやらしちゃう。電話応対もやらしちゃう。
現場で、エンジニア派遣できてるヤツと、囲ってるベンダをごっちゃなチームにしちゃって、やることもごっちゃにしちゃって、「みんなでがんばろう!」なんかいってるバカなプロパがいる。
これは、アウトだよ、たぶん。
社内対応はゼッタイに、プロパの「指揮命令」によって作業しなければならないはずだ。ここを「業務委託」で丸投げはできねーんだよ。

アウトなんだけど、囲われているベンダー側も、仕方なく社内のパソコン対応とか、それと連動してマシンルームのショボいサーバ対応とかをやらされちゃう。なぜなら、囲われていればそれなりにカネをもらえるから。


結論としては、囲われたベンダーは、ホント、いろんなことをやらされるから、ベンダーの中で二次請けで雇うわけね。
囲われてるベンダーの中でヒエラルキーができて、ベンダーの社員は、その現場で、上流~中流をやる。ベンダーの外注は、社員がやりたくない、運用のおもりとか、社内のパソコン対応とかを、やる。

その「社員がやりたくない」ところでわらわらと潜伏しているのが、オイラたち「使い勝手のよい」(すぐクビにできる)IT土方なわけだ。

本来は、ここの線引きを明確にしなきゃならない。社内の、いわゆる情シスっぽい作業については、別な案件対応で業務委託で囲っているベンダーを使っちゃいけないんだ。


このハナシで、社内作業対応としてふたつの雇用のされかたをしている人間が混在しているわけね。エンジニア派遣できているヤツと、業務委託で囲われているベンダーの中の二次請け、三次請けできているヤツと。

こういうヤツらはこのギョーカイの「下層」にいるといってよいわけだが、エンジニア派遣会社があまりにボりすぎるおかげで、この場合前者より後者のほうがもらえるカネが高いんだ。

これが、もっとも問題なのかもしれないね。

。。あー、やっと結論までたどりつけた。
オイラの文章が稚拙だからすげーわかりずらいと思うんだけど、このギョーカイの下層にいるヒトであればしっくりくると思う。